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スイスが国民投票で移民規制支持、EUとの関係に影響も

2月9日、スイスで移民数を制限するかどうかを問う国民投票が実施され、賛成が50.3%とわずかに反対を上回って可決された。写真はブルカルテル大統領(2014年 ロイター/Thomas Hodel)

[チューリヒ 9日 ロイター] -スイスで9日、移民数を制限するかどうかを問う国民投票が実施され、賛成が50.3%とわずかに反対を上回って可決された。地元テレビが伝えた。

スイスは欧州連合(EU)に加盟していないが、労働力の自由な移動を認める協定をEUと結んでいる。今後EUからの労働力の流入に、一定の制限がかかる可能性がある。

この国民投票は右派の国民党が主導した。賛成多数の結果を受けて、政府には3年以内に法制する義務が生じる。

ソマルガ司法警察相は「これは転機だ。スイスに遠大な影響をもたらす制度変更だ」と述べた。

EU欧州委員会は声明で、投票結果が人の自由な移動という原則に反すると指摘。スイス政府が国民に反対票を呼び掛けていたことも勘案した上で、今後のスイスとの関係にもたらされる影響を検証するとした。

欧州議会のハンネス・スウォボダ議員は「スイスがEUからの移民を止めるなら、現在スイスが享受している経済・貿易上のすべての恩恵を当てにできなくなるだろう。良いとこ取りは許さない」と述べた。

スイス国内では、移民の増加によって固有の文化が浸食されるほか、家賃の上昇や交通の混雑、犯罪増加をもたらすとの懸念が高まっている。年間の移民流入数は差し引き7万人前後で、人口800万人に占める外国人の割合は23%と、欧州内ではルクセンブルクに次いで2番目に高い。

ただ、スイスの国際的企業は外国人専門職に頼っている社も多く、移民を制限すれば熟練労働者不足が深刻化するとの指摘もある。

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