[ニューヨーク 24日 ロイター] -米著名投資家のウォーレン・バフェット氏は、同氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイの株主に宛てた年次書簡で、シンプルかつ低コストの分散投資を奨励した。
書簡は24日、米経済誌フォーチュンがオンライン上に掲載した。
バフェット氏は1986年にネブラスカ州オマハ北部に購入した農場に言及。土地の価値を憶測したり売却益を狙ったりするのではなく、その土地で生産コストに対しどの程度のトウモロコシや大豆が収穫できるかを踏まえて購入したと説明した。
「購入から28年経った今、農場の利益は3倍となり、支払った価格の5倍以上の価値を有している」と述べた。
「周りの雑音に耳を貸さず、コストを最低限に抑え、農場に投資するように株に投資する」ことを推奨した。
また、長期投資を選好するバフェット氏は、投資家は日ごとの価格変動に惑わされることなく、より大きな利益を得ることを目的にすべきとの考えを示した。
「素人の投資家は勝ち銘柄を選ぶのではなく、全体で良い結果を生むような幅広い業種(の株式を)を保有すべきだ」と強調した。
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