[ボストン 24日 ロイター] -米セキュリティ企業トラストウェーブによると、インターネット上で流通する仮想通貨「ビットコイン」などを不正に取得するウイルス「ポニー」に数十万台のコンピューターが感染した。
仮想通貨を不正取得するウイルスにこれほど大量のコンピューターが感染したのは初めてという。
同社によると、サイバー犯罪組織がウイルスに感染したコンピューターを不正に操り、ビットコインなど仮想通貨が入ったオンライン上の財布(ウォレット)約85個を不正に取得した。
同社のセキュリティー管理担当ディレクター、ジブ・マドー氏は「この種の有害ソフトがこれほど広がったのは初めてだ。数十万台が感染している」と指摘。犯罪組織は今も不正行為を続けているとみられるが、首謀者はわからないと述べた。
同社は、このウイルスに感染したコンピューターを操っていた複数のサーバーを遮断したが、犯罪組織が今後も同じような攻撃を仕掛けてくる可能性が高いとの見方を示した。
ビットコインの利用促進団体「ビットコイン財団」は、犯罪組織によるビットコインの不正取得を防ぐため、ビットコインをオフラインで保存するよう呼びかけている。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」