[エンテベ(ウガンダ) 24日 ロイター] -ウガンダのムセベニ大統領は24日、同性愛行為を厳罰化し、最高で終身刑を適用できるとする法案に署名した。法案をめぐっては、人権擁護団体や国際社会から批判の声が上がっていた。
法案では「悪質な同性愛行為」を行った場合は終身刑が科される。女性同士の同性愛行為や同性愛行為の成立への関与も違法とする。
ムセベニ大統領は国際社会からの批判に対し、欧米の生活様式を残念に思うが、それに関して「われわれが声を上げることはない」とけん制した。
大統領による署名を受け、ケリー米国務長官は声明で「支援プログラムなどあらゆる分野で差別反対の方針が守られ、われわれの価値観が反映されていることを確認するため」、米国がウガンダとの外交関係を見直すとした。
オーストリアはウガンダへの支援を再検討するとし、デンマークとノルウェーはウガンダ政府には支援資金を提供しないと表明した。
国連のピレイ人権高等弁務官は、同性愛への非難が基本的人権の侵害に当たると批判した。
同性愛はアフリカのほぼすべての国でタブーとされ、ウガンダを含む37カ国で違法とされている。
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