[クアラルンプール 8日 ロイター] -マレーシアの首都クアラルンプールから中国の北京に向かっていたマレーシア航空MASM.KL370便ボーイング777━200型機(乗客乗員239人)が8日未明、南シナ海上空で消息を絶った。マレーシア航空が発表した。日本のメディアは、乗客に日本人はいなかったと伝えている。
ベトナムの国営メディアは海軍高官の話として、同機が南シナ海に墜落したと伝えたが、マレーシア当局はまだ確認していないと同報道を否定している。
同航空会社によると、乳児2人を含む227人の乗客が搭乗しており、国籍は14カ国・地域にわたる。少なくとも中国人152人、マレーシア人38人、インドネシア人12人、オーストラリア人6人、米国人3人が含まれていた。乗員は12人。
同機はクアラルンプールを8日午前0時21分に離陸。北京に同日午前6時半に到着する予定だった。航空管制官との最後の交信が確認されたのは、マレーシアのコタバル沖120海里の位置だったという。
中国とベトナムのメディアは同機の信号をベトナム南端カマウ岬付近で受信したと報じたが、ベトナムの当局者はこれを否定している。
マレーシア航空は声明で、同機が消息を絶ったことについて「非常に遺憾」だとし、マレーシアとベトナムが協力して捜索に当たっていると説明した。また中国の国営テレビによると、中国は捜索船2隻を南シナ海に派遣した。
米ボーイングBA.Nは同機の消息不明について、状況を注視しているとした。
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