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ユーロが対ドル・円で下落、ECB高官発言に反応=NY市場

[ニューヨーク 11日 ロイター] -11日終盤のニューヨーク外為市場では、ユーロがドルと円に対して下落した。複数の欧州中央銀行(ECB)高官が、ECBは引き続きユーロ圏の景気刺激のため行動する可能性があるとのメッセージを市場が見過ごしている、との見方を示したことに反応した。

ドル/円は、日銀が金融政策決定会合で政策の現状維持を決めるとともに、黒田東彦総裁が当面は政策調整の必要はないと発言したことを受け、小幅上昇した。

また中国の成長減速懸念が広がってコモディティ価格が下落し、チリペソが対ドルで約5年ぶりの安値となるなど、新興国通貨が売りを浴びた。

直近のユーロ/ドルは0.07%安の1.3866ドルと、7日につけた2年半ぶり高値の1.3915ドルから一段と遠のいた。

ユーロ/円は0.4%安の142.64円、ドル/円は0.3%安の102.95円。

ユーロ/ドルが先週、2年半ぶりの高値をつけた背景には、ECBがデフレ回避に向けた非伝統的政策の導入に踏み切らず、ドラギ総裁の会見での発言がタカ派的と受け止められたことがあった。

ところがこの日、2人のECB高官が相次いで、市場が先週のドラギ総裁発言に過剰反応した可能性があるとの見方を示唆した。

コンスタンシオECB副総裁はMNIとのインタビューで、ECBは今月の理事会でユーロ圏の需給ギャップを強調することによってフォワードガイダンスをより明確にに示したと発言。また、必要なら利下げもしくは量的緩和という形でとり得る政策手段がまだあると述べた。

ECBのラウテンシュレーガー専務理事もこれに先立ち、ウォールストリート・ジャーナル紙のインタビューで、ECBの政策上の選択肢は尽きておらず、必要に応じて行動すると表明した。

マッコーリーのグローバル金利・通貨ストラテジスト、ティエリー・アルバート・ウィズマン氏は「市場は、ドラギ総裁の発言を正確に読み取っていたかどうかについて、非常に関心を持っている」と指摘した。 スタンダード・チャータードのG10通貨ストラテジスト、ネッド・ランプルティン氏は、ユーロ/ドルが7日の終値でチャート上重要な節目である昨年12月27日につけた高値1.3894ドルを超えられなかったことから、短期的には上昇の息切れがうかがえるとみている。

それでもランプルティン氏は、ユーロ/ドルの第1・四半期と第2・四半期の見通しを、これまでの1.32ドルと1.31ドルから1.38ドルと1.35ドルに引き上げた。 中国では国内社債市場で初のデフォルトが発生し、景気減速とそれに伴う銅やその他原材料の需要減退への懸念が高まっている。

このため中国に銅を輸出するチリのペソは対ドルで1.1%下落。メキシコペソは0.4%、南アフリカランドは0.9%、それぞれ下げた。

午後の取引時間には、新興国通貨下落を受けて安全通貨と見なされている円に資金が逃避する動きも見られた。

ドル/円    終値   102.98/05

始値   103.26/27

前営業日終値   103.27/29

ユーロ/ドル  終値   1.3859/61

始値   1.3857/58

前営業日終値   1.3875/77

*情報を追加しました。

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