[東京 13日 ロイター] -菅義偉官房長官は13日午前の会見で、東芝6502.Tの技術が海外に流出したとの一部報道に関連し、技術の流出防止と保護が極めて大切との見解を示した。
この問題について見解を求められた長官は、報道内容については承知しているが、個別事案についての言及は控えたいとした。
その上で一般論と断りながら、「技術立国であるわが国にとって、守るべき技術の流出防止と適切な保護にしっかり取り組んでいくことが極めて大事だ」と強調。政府として、知的財産戦略本部(本部長:安倍晋三首相)が昨年6月に策定した「知的財産政策ビジョン」において技術・営業秘密の保護や強化の取り組みを打ち出していると語った。
共同通信などによると、東芝のフラッシュメモリーの研究データを韓国の企業に不正に流出させた疑いが強まったとして、警視庁は13日までに、不正競争防止法違反容疑で、東芝と提携していた半導体メーカーの元技術者の逮捕状を取った。
伊藤純夫
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