[ニューヨーク 21日 ロイター] - 21日終盤のニューヨーク外為市場ではドルが反落した。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ時期をめぐるイエレンFRB議長の発言を市場が消化するなか、ロシアと西側諸国の緊張の高まりを背景に円が買われた。
また1月のユーロ圏の経常黒字が過去最大を記録したことがユーロの支援材料となった。
イエレン議長は19日、連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、資産買い入れプログラム終了後6カ月程度で利上げを開始する可能性があると示唆した。
フォーリン・エクスチェンジ・アナリティクスのパートナー、デビッド・ギルモア氏はこの日のドル相場について「適切な調整で市場は一服商状」と述べた。
イエレン氏の発言については市場が誤って解釈し過剰に反応した可能性があると指摘。「議長や他の(FRB)当局者が火消しに回るだろう」と語った。
主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.12%安の80.093。
ユーロ/ドルは0.15%高の1.3798ドル。
ロシアのクリミア編入をめぐり同国と西側諸国の対立が深まるなか、市場参加者の間では週末を前に警戒感が高まり、安全資産の円やスイスフランがアウトパフォームした。
ドル/円は0.17%安の102.21円。
ドル/スイスフランも下落し終盤は0.8821フランとなった。
人民元は対ドルで一時13カ月ぶり安値をつけたが、その後はほぼ横ばいとなった。トレーダーからは人民元相場は底を打つ兆候が見られるとの指摘が聞かれた。
ドル/円 終値 102.26/29
始値 102.23/24
前営業日終値 102.38/40
ユーロ/ドル 終値 1.3790/95
始値 1.3795/96
前営業日終値 1.3777/79
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」