[大阪/東京 27日 ロイター] - セブンーイレブン・ジャパンと西日本旅客鉄道9021.T(JR西日本)は27日、駅店舗事業で業務提携すると発表した。JR西日本グループが展開する駅売店「キヨスク」と、コンビニエンスストア「ハート・イン」の計約500店舗を、5年間で「セブンイレブン」ブランドの提携店舗に更新する。
セブン─イレブンの井阪隆一社長は大阪市内での会見で、同社の関西での売り上げは首都圏に比べて劣っているとしたうえで「関西の顧客に本当に喜んで(セブン─イレブンを)使っていただいているかというと、若干疑問がある」と指摘。今回の提携は「(西日本の)マーケットがもっとよく見えるようになる」といった点で意義があると表明した。
JR西日本の100%子会社であるジェイアール西日本デイリーサービスネット(兵庫県尼崎市)は提携により、5年後に売上高を200億円増加させる目標。現在の売上高は445億円。また改装工事などでJR西日本グループは5年で100億円の設備投資を実施する。
今年6月上旬に京都駅2店舗、岡山駅、下関駅、博多駅で店舗を転換する予定。真鍋精志・JR西日本社長は提携に至った理由として「規模の経済ということもあろうかと思う」としたうえで、自社でノウハウを蓄積した駅ナカビジネスと、コンビニ最大手の商品力を融合し、沿線住民の利便性を向上させる考えを示した。
コンビニが5万店を超えて出店余地が限られるなか、各社は、病院や駅ナカなどへの出店を強化している。
(清水律子、長田善行 編集:内田慎一)
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