[東京 2日 ロイター] -日銀が2日発表した、市中の現金と金融機関の手元資金を示す日銀当座預金残高の合計であるマネタリーベース(資金供給量)の3月末残高は219兆8855億円となり、過去最高を更新した。
月末残高で過去最高を更新するのは2カ月連続。1月末は年末の資金需要の高まりの反動で、昨年4月の異次元緩和導入後では初めて前月比で減少していた。
月中平均残高でみると3月のマネタリーベースは前年比54.8%増の208兆5929億円と13カ月連続で過去最高を更新。金融機関の手元資金を示す当座預金が前年比2.5倍の117兆8882億円と過去最高となった。準備預金は同2.5倍の106兆7914億円、貨幣は同1.1%増の4兆5870億円だった。紙幣は前年比4.0%増の86兆1177億円と2005年5月以来の伸びとなった。
日銀は異次元緩和によって、長期国債を中心とした巨額の資産買い入れでマネタリーベースを年間60─70兆円増やし、14年末270兆円の残高を目指している。
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