[東京 9日 ロイター] -NTTドコモ9437.Tがスマートフォン(スマホ)の新たな料金体系を導入することが9日明らかになった。関係者によると、利用に制限を設けない音声定額サービスや、データ量を家族で分け合えるプランを国内で初めて導入する。実質値下げに踏み切ることで、「割高」との批判に対応するとともに、伸び悩んでいるスマホへの移行を促す。
新サービスは6月1日から始める予定。音声完全定額サービスは2700円程度で話し放題とするほか、データ量を家族で分け合えるプランは月10ギガバイトで1万円程度に設定する。家族4人なら1人あたり2.5ギガバイトで2500円程度となり、同社が提供している3ギガバイトコースの4700円よりも大幅に安くなる。
現在、ドコモ、KDDI9433.T、ソフトバンク9984.Tの大手3社はデータ量が7ギガバイトで速度制限がかかるサービスを5700円で提供しているが、7ギガバイトに達するのは全体の1割程度で、多くの利用者は1─2ギガバイトにとどまっている。メールやウェブサイトを閲覧する程度のユーザーにとっては事実上選択肢がなく、料金体系の多様化を求める声が上がっていた。
(志田義寧 編集:宮崎大)
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