March 14, 2018 / 10:06 PM / 9 months ago

東レ、欧州炭素繊維複合材料メーカーを買収へ 熱可塑を強化

 3月15日、東レ は、オランダの炭素繊維複合材料メーカー、テンカーテ・アドバンスト・コンポジット・ホールディングス(TCAC)の全株式を取得することで、同社の親会社と合意したと発表した。写真は東レのロゴ。都内で昨年11月撮影(2018年 ロイター/Issei Kato)

[東京 15日 ロイター] - 東レ (3402.T)は15日、オランダの炭素繊維複合材料メーカー、テンカーテ・アドバンスト・コンポジット・ホールディングス(TCAC)の全株式を取得することで、同社の親会社と合意したと発表した。株式取得とネット有利子負債を併せて、取得金額は9億3000万ユーロ(約1230億円)。中・小型機を中心に次世代航空機の開発本格化などに向けて、事業強化を図る。

須賀康雄常務(複合材料事業本部長)は会見で「TCACは熱可塑樹脂を用いた炭素繊維基材のリーディングカンパニー」と説明。買収によって、従来の熱硬化プリプレグに加え、熱可塑プリプレグなど多様な分野での技術開発と拠点整備につながることになる。

熱可塑は、加熱すると軟化し、冷やすと固くなる特性を持つ。壊れにくく、短時間で成形できるため、生産性が高い。須賀常務は「航空機の開発が双通路機から単通路機に移行するなかで、今後、月産の生産機数が増加する。このため、早く作ることが必要となり、これまでとモノ作りが変わってくる」と述べ、熱可塑強化の必要性を指摘した。

また、今後、スポーツ用途や自動車用途などへの拡大も期待されるという。

TCACは、欧米に主要製造拠点を有しており、航空宇宙用途に強みを持つ。2018年の複合材部門の売り上げは2億1000万ユーロの見通し。

買収には規制当局の承認などが必要で、株式の取得日は2018年後半としている。買収資金は全額借り入れで賄う。EBITDA倍率は19.8倍。

東レとしては過去最大の買収規模となる。

*内容を追加しました。

清水律子

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