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東芝メモリー事業、アップルがWD陣営への売却に懸念=関係筋
2017年9月8日 / 14:09 / 3ヶ月後

東芝メモリー事業、アップルがWD陣営への売却に懸念=関係筋

[東京 8日 ロイター] - 東芝(6502.T)の半導体メモリー事業売却で、最大顧客の米アップル(AAPL.O)が東芝に対してウエスタンデジタル(WD)(WDC.O)陣営への売却に懸念を伝えていることが8日、わかった。複数の関係者が明らかにした。

 9月8日、東芝の半導体メモリー事業で、アップルがウエスタンデジタル陣営への売却に懸念を伝えていることがわかった。写真はアップルのロゴマーク。上海で7月撮影(2017年 ロイター/Aly Song)

関係者によると、アップルは東芝に対して、WDが将来、半導体メモリー子会社の主導権を取った場合、製品の取引を打ち切る可能性があると伝えてきた。WDはハードディスク事業を得意としているものの、メモリー事業の知見が乏しいためだという。

また、WDが過去に、アップル向けの製品供給を絞り、値上げしたことも響いているという。アップルは、東芝メモリー事業の最大顧客で、取引が停止されると、東芝メモリーの事業価値が大きくき損するとみられる。

WDが関与する陣営は産業革新機構、日本政策投資銀行、米系ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)(KKR.N)などで構成。総額1.9兆円での買収を計画している。

関係者によると、東芝との買収交渉でWDは、買収時には議決権を持たないものの、新株予約権を取得し、将来的に15.8%の議決権を持つことでほぼ合意した。

しかし、その後、WDが追加的に議決権を得られるようにするかどうかで交渉は暗礁に乗り上げている。

さらに、WDは共同生産する三重県四日市市のメモリー工場で、東芝が単独投資を決めた第6製造棟の共同運営と、生産される次世代メモリーに関し、WDへの供給割合を増やすように求めており、その点でも交渉は難航している。

KKRは銀行団などに、WDが少数株主にとどまる場合、アップルは500億円程度の資金を出すことも検討していると伝えているという。

アップルの対応について、東芝は「ディールの詳細についてはコメントできない」(広報担当者)としている。

布施太郎、浜田健太郎 編集:田巻一彦

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