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英規制当局がWHの原子炉承認、ムーアサイド計画前進へ
2017年3月31日 / 01:42 / 8ヶ月後

英規制当局がWHの原子炉承認、ムーアサイド計画前進へ

[ロンドン 30日 ロイター] - 英原子力規制局(ONR)は30日、東芝(6502.T)傘下の米原子力大手ウェスチングハウス(WH)による原子炉「AP1000」の設計を承認した。

 3月30日、英原子力規制局(ONR)は、東芝傘下の米原子力大手ウェスチングハウス(WH)による原子炉「AP1000」の設計を承認した。写真はロンドンで2月撮影(2017年 ロイター/Stefan Wermuth)

29日に米連邦破産法11条の適用を申請したWHは、同じく東芝傘下の英電力事業会社ニュージェネレーション(ニュージェン)がイングランド北西部に建設を予定しているムーアサイド原子力発電所にAP1000を3基設置する計画だ。そのためにはAP1000の設計についてONRの承認が必要だった。

ONRのリチャード・サベージ主席検査官は「AP1000原子炉の設計に関する審査が終わったことは大きな前進であり、われわれが求める非常に高い安全基準を満たしたことを保証するものだ」と述べた。「次は現場アセスとニュージェンからの原発の許可申請の審査に注力する」とした。

WHは破産法の適用を申請したことで、大規模な資本が必要となる計画を遂行できるか懸念が持ち上がっている。ただ、WHの声明は、破産申請によって、アジアや欧州、中東、アフリカでの事業が影響を受けることはないとしている。

英国の新しい原発は全て、ONRによる認証「包括的設計審査(GDA)」を受ける必要がある。通常は4年ほどかかる。WHの原子炉は3月末までに承認される見込みだった。

2007年に始まった審査は予想を大きく超える時間を必要とした。ONRは11年12月に設計改善を要請。認証作業は停止し14年に審査を再開した。WHのホセ・エメテリオ・グティエレス暫定社長兼最高経営責任者(CEO)は「ムーアサイド計画を通じて安全でクリーンなエネルギーを英国にもたらす上で、(規制当局の審査結果は)大きな節目となる」と述べた。「加えて、世界的にAP1000原子炉の設計に関する規制面の履歴が増えた。WHの革新的な安全技術をさらに保証するものだ」とした。

英国は、向こう10年間で閉鎖する予定の老朽化した石炭や原子力発電所の代替に向けた新たなインフラ投資が必要だ。ただコストが高くつくことから、特に大型の原発プロジェクトは困難となっている。

東芝とフランスのエンジー(ENGIE.PA)の合弁会社であるニュージェンにとっては、2月に東芝がムーアサイド原発計画から手を引くとしたことも打撃となっている。WHの新規の原発事業が何十億ドルもの費用超過となったことで、東芝はWHについて63億ドルの減損を計上し、ムーアサイド原発から撤退することを決めた。

ニュージェンの広報担当者は、東芝やWHに直接関係がある財務的な問題にはコメントできないとした。AP1000の建設に向けて必要な許可や免許を取得するために「通常運営」と続けるとした。

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