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トヨタやマツダなど5社、脱炭素エンジン活用で連携 選択肢を模索

トヨタ自動車、マツダ、SUBARU(スバル)、ヤマハ発動機、川崎重工業の5社は13日、脱炭素化に向け、内燃機関を活用した燃料の選択肢を広げる取り組みを進めると発表した。写真はトヨタのロゴ、2019年1月撮影、資料写真(2021年 ロイター/Anushree Fadnavis)

[美作市(岡山県) 13日 ロイター] - トヨタ自動車、マツダ、SUBARU(スバル)、ヤマハ発動機、川崎重工業の5社は13日、脱炭素化に向け、内燃機関を活用した燃料の選択肢を広げる取り組みを進めると発表した。トヨタが自動車レースを通じて目指しているエンジンの脱炭素化への取り組みに4社が参加する。

世界で電気自動車(EV)が存在感を強める中、5社はEVや電動バイクなどの電動車だけでなく、カーボンニュートラルを実現できる燃料を使ってエンジンを活用する選択肢も探る。日本企業が得意とするエンジン関連産業の取引先などを守る狙いもある。エンジンはEVの電池で必要な高コストの希少金属が少量で済むほか、関連産業では雇用も多く生んでいる。

岡山県美作市で開かれた市販車を使って争うレース会場で5社の社長が一堂に会した。トヨタの豊田章男社長は「カーボンニュートラルの実現方法は1つではない。いろいろな選択肢を残していきたい」と説明。内燃機関でも環境に優しい燃料を使うことで雇用やさまざまな投資機会を確保できれば「今まで何十年と培ってきたいろいろなノウハウ、知見が無駄にはならない」と述べた。

スバルの中村知美社長も「EVだけが選択肢なのか。内燃機関を活用した道にもチャレンジしたいとの思いがあった」と話した。

ヤマハ発の日高祥博社長は「取引先から、全部電動化するのか、内燃機関を残す方法はないのかとの話をいただいた」といい「燃料を工夫することによって日本企業の強みである内燃機関を残す出口があるのではないか」と語った。

具体的な取り組みとしては、マツダが食用油や藻類油脂などを原料としたユーグレナが製造する次世代バイオディーゼル燃料を活用するレースに参戦。トヨタとスバルはバイオマス由来の合成燃料を使ってレースに来年参戦し、3社ともレースを通じて課題を洗い出し、検証を重ねる。

バイオ燃料はガソリンに比べてコストが高い。ユーグレナによると、同社の燃料は現在1リッター当たり1万円だが、2025年までに現状の2000倍となる生産規模にし、使用企業も増やすことで市場を広げてコストを下げる。

川重とヤマハ発は二輪車における水素エンジンの活用を検討。ホンダとスズキも今後加わって、二輪車でのカーボンニュートラルへの可能性を探る。トヨタとヤマハ発は水素エンジンによる四輪車のレース参戦を続け、技術を磨いていく。

水素エンジンはガソリンエンジンと基本的な構造が同じで、ガソリンの代わりに水素が燃料となる。水素を燃やして動力にする。トヨタがすでに発売している水素で走る燃料電池車「ミライ」は気体の水素を空気中の酸素と化学反応させて発電し、その電気を使ったモーターで動くため、水素エンジンとは構造が異なる。

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