[東京 14日 ロイター] - トヨタ自動車は14日、3月の世界生産が約95万台になる見込みと発表した。単月としては過去最高の生産規模となるが、半導体不足の影響が続き、従来計画から10数万台減らす。減産分の3割は国内生産によるもので、同月に国内2工場3ラインで生産を一時停止する。
昨秋からの減産分を挽回するため、当初は3月に100万台超の生産を想定していたが、半導体不足が続いており、計画から10数万台引き下げ95万台とした。ただし、これまでの最高だった12年3月の87万台を上回る生産規模となる。内訳は国内で30万台、海外で65万台。
国内で3月に生産を一時停止するのは、トヨタ自動車九州の宮田工場(福岡県宮若市)の2ライン(停止日数は、第1ラインが13日間、第2ラインが3日間)とトヨタ自動車東日本の岩手工場(岩手県金ヶ崎町)1ライン(同1日間のみ)。宮田工場では高級車ブランド「レクサス」の車種を中心に手掛けており、岩手工場では小型車「アクア」などを生産している。
トヨタが9日の決算発表で公表した2022年3月期の世界生産見通しの約850万台に変更はなく、3月の生産計画は織り込み済みとなっている。
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