March 13, 2019 / 12:58 AM / 12 days ago

トヨタ賃上げは月1万0700円で決着、冬賞与は異例の継続協議

 3月13日、トヨタ自動車は13日、2019年春季労使交渉(春闘)で、定期昇給やベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分を合わせ、非正規の期間従業員を含めた全組合員の昇給額を1人当たり平均で月1万0700円で回答した。写真はトヨタ自動車のロゴ。5日にジュネーブのモーターショーで撮影(2019年 ロイター/Pierre Albouy)

[豊田市(愛知県) 13日 ロイター] - トヨタ自動車(7203.T)は13日、2019年春季労使交渉(春闘)で、定期昇給やベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分を合わせ、非正規の期間従業員を含めた全組合員の昇給額を1人当たり平均で月1万0700円で回答した。ベアの水準は前年に続いて非公表とした。回答額は、労働組合が要求していた1万2000円、前年の1万1700円をいずれも下回った。

賞与(ボーナス)については、夏季分を組合員1人あたり平均120万円、3.24カ月分としたが、冬季分については継続協議し、秋に支給額を決定するという異例の措置をとった。これまで賞与は年間額で示しており、今年も組合側は年6.7カ月分を要求していた。夏と冬と分けて回答するのは、1969年に年間賞与の要求が始まって以来、初めて。

総務・人事本部の上田達郎本部長は、回答結果について「前年との比較ということではなく、秋に消費増税を控える中ということもあり、生産性の向上、競争力の現状、組合員の意欲、頑張りなどを踏まえて総合的に判断した」と説明した。

冬賞与を継続協議とした理由については「先行き不透明ということではまったくない」とした上で、「トップの思いに、会社、組合の双方がまだまだ追いついていなかった。今の段階でいろいろ結論を出すのは時期尚早」との結論に至ったという。

自動車業界が「100年に1度」と言われる大変革期にある中、トップである豊田章男社長は「生きるか死ぬか」という会社の置かれている状況に危機感を強めている。一方、会社や組合はともに状況認識がまだ甘く、危機意識が不足しているとみなされ、あらためて秋に交渉の場を設けることになった。

人事部の福井猛部長によれば、労務構成・人員の出入りをまったく無視し、回答した賃上げ月1万0700円に全組合員数と12カ月分を掛け、社会保険料なども含めると、人件費に「100億円強の影響がある」という。冬賞与分は含んでいない。

労組は、今年からベアの具体的な額を明示せず、定期昇給分や手当て拡充などを含めた総額での要求に変更し、全組合員の平均額として賃上げを求めていた。

労使は人事制度全般について議論する「専門委員会」を今後立ち上げることでも同日、合意した。「全員一律」という長年の慣習を打破し、「真に成長し続けている人に報いる枠組み」への移行を図ることを目指す。

*内容を追加しました。

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