[サンティアゴ 21日 ロイター] - ムニューシン米財務長官は21日、環太平洋連携協定(TPP)について、米国が北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉などの他の通商関係で目標を達成した後に復帰を検討する可能性があるとの見解を示した。
TPPは米国を含む12カ国が協議に参加していたが、トランプ米大統領が昨年の就任直後に撤退を表明。米国を除く参加11カ国は今月8日、チリのサンティアゴで開いた会合で、当初案を修正した「包括的および先進的環太平洋連携協定(CPTPP)」に署名している。
チリを公式訪問中のムニューシン長官は記者会見で「われわれは現時点ではNAFTAの再交渉に注力している。このほか、あまりにも一方通行的な中国との通商関係にも注力している。米国の市場は開放されているが、こうした国々の市場は米国に対し同じように開放的ではない」と指摘。「米国がこうした通商関係で目標を達成した暁にはTPP(復帰)は当然検討する」と述べた。
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