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貿易収支が2年ぶり暦年赤字、原油高で輸入増 挽回生産後ずれも

[東京 20日 ロイター] - 財務省が20日発表した貿易統計速報によると、2021年暦年の貿易収支は1兆4722億円の赤字となった。赤字は2年ぶり。年前半までは黒字を確保してきたが、後半は世界的な原油高で燃料輸入が膨らんだ。自動車大手の挽回生産が後ずれしたことも響いた。

 1月20日、財務省が発表した12月貿易統計速報は、貿易収支が5824億円の赤字だった。写真は都内の港湾施設。2017年3月撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)

<輸入が3年ぶり増加>

2020年は世界的な新型コロナ感染拡大で輸出入とも停滞したが、暦年では3年ぶりに黒字を確保していた。貿易赤字が長引けば政府財政の信認を裏付ける対外純資産の伸びが鈍化する懸念もある。

貿易収支のうち、年間輸出額は前年比21.5%増の83兆0931億円と、3年ぶりに増加した。鉄鋼や自動車、半導体製造装置などがプラスに寄与した。

対米輸出は前年比17.6%増の14兆8324億円となった。欧州連合(EU)向けは前年比21.4%増の7兆6685億円、アジア向けが同22.8%増の48兆1575億円と、いずれも3年ぶりの増加に転じた。

対中輸出は前年比19.2%増の17兆9844億円と、2年連続の増加だった。

一方、輸入も前年比24.3%増の84兆5652億円と3年ぶりに増加し、輸出入の差額が1兆円を超える赤字となった。

輸出動向について信金中央金庫の角田匠・上席主任研究員は「東南アジアの部品調達難の影響が長引いている。トヨタ自動車などは完全に挽回生産ができてない」と指摘。輸入では「資源価格の高騰で輸入金額が膨らんだ。足元で再び原油価格が上昇に転じており、輸入額はしばらく高水準で推移する可能性がある」としている。

みずほリサーチ&テクノロジーズの酒井才介・上席主任エコノミストは「輸入物価が歴史的な高い伸びとなった影響で、貿易赤字が拡大傾向にある。この構図は2022年前半まで続く」とみている。

<月次輸入も過去最高>

財務省によると、21年12月の輸入額は前年同月比41.1%増の8兆4638億円となり、11月に続いて過去最高を更新した。原粗油や液化天然ガス、石炭などの輸入が増えた。輸入額が対前年同月比でプラスとなるのは11カ月連続。

一方、輸出額も同17.5%増の7兆8814億円と、10カ月連続で増加した。差し引き5824億円と、収支は5カ月連続の赤字だった。

公表された12月の赤字幅は、ロイターが事前にまとめた民間調査機関の予想中央値(7841億円の赤字)を下回った。

*財務省の発表資料は以下のURLをクリックしてご覧ください。

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