August 29, 2018 / 11:29 PM / 3 months ago

NAFTA再交渉、米加首脳「31日までの合意可能」

[ワシントン 29日 ロイター] - 北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉にあたり、トランプ米大統領とカナダのトルドー首相は29日、期日としている31日までの合意は可能との見方を示した。

トランプ大統領はホワイトハウスで記者団に対し「カナダは協定に参加する意向を示しており、われわれは31日を(合意の)期日とした。この軌道に乗っていると考えている。どうなるか見守りたい」と発言。高い乳製品関税などを巡るカナダへの批判的な態度を一変させた。

NAFTA再交渉を巡る米国、カナダ、メキシコの3カ国による協議は6月に暗礁に乗り上げた後、メキシコと米国が2国間協議を再開し、今週27日に合意を発表。カナダは28日から協議に加わった。

トルドー首相は29日の記者会見で「31日までに合意にたどり着くことは可能と考えるが、あくまでも可能性だ。最終的にカナダにとって良い協定であるかどうかにかかっている」と語った。

この日、ワシントンで米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表と会談したカナダのフリーランド外相は、協議が進展したとしつつも、「個別の案件で課題は多い」との認識も示した。争点に関する具体的な言及は差し控えた。

外相はその後、記者団に対し、米国との協議は「佳境を迎えている」と語り、交渉は夜遅くまで続く見通しだと明らかにした。また、カナダはすべての関係国にとって「ウィンウィン」となる合意を模索していると述べた。

外相は前日、ライトハイザー氏、メキシコ政府関係者とそれぞれ会談。メキシコが米国との2国間協議で自動車の原産地規則など「難しい」譲歩に応じたことで、今週の建設的な協議に道が開けるとの考えを示し、メキシコの姿勢を評価していた。

カナダが新たな3カ国協定にとどまるためには、米国とメキシコが合意した新たな条件を受け入れる必要がある。

トランプ大統領は先に、カナダを交えた3カ国間で合意が得られなかった場合は、メキシコとの2国間協定を進める一方、カナダ製品に関税を掛ける可能性があると警告。カナダから譲歩を引き出し、乳製品への保護措置を解除させたい考えだ。

カナダのグローブ・アンド・メール紙は28日遅く、NAFTA見直しを巡る協議で、カナダが新協定で紛争解決メカニズムを存続させる代わりに、乳製品分野で米国に譲歩する用意があると伝えた。

NAFTA第19条は違法な補助金やダンピング(不当廉売)を審査し、拘束力のある判断を示す2国間パネルの設置を規定している。

米国は紛争解決メカニズムを規定する19条の廃止を求める一方、カナダは廃止に反対してきた。ライトハイザー氏は27日、メキシコが19条の廃止に合意したと述べた。

グローブ・アンド・メール紙が関係筋の話として伝えたところでは、カナダは紛争解決メカニズムを存続させるため、チーズの原料となる限外ろ過乳の米国からの輸入を事実上阻止してきたルールの変更を計画している。

 8月29日、北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉にあたり、トランプ米大統領とカナダのトルドー首相は、期日としている31日までの合意は可能との見方を示した。写真は、右から米国、カナダ、メキシコの国旗。米ミシガン州で撮影(2018年 ロイター/Rebecca Cook)

トルドー首相は29日、カナダの酪農業界を守る考えをあらためて示した。

他にもカナダが受け入れに難色を示すとみられるのが、バイオ医薬品のデータ保護期間、著作権の保護期間などの知的財産権分野で、いずれもカナダが以前に支持した水準から引き上げられている。

*内容を追加しました。

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