[ワシントン 8日 ロイター] - 世界銀行のマルパス総裁は8日、新型コロナウイルスワクチンの特許権の放棄について、製薬業界における技術の進歩が損なわれるとの懸念から、世銀は支持しないと表明した。
マルパス総裁は「製薬業界の技術革新と研究・開発が損なわれるリスクがあるため、われわれは支持しない」と述べた。
コロナワクチンの特許を巡っては、大手ワクチンメーカーや製薬業界が、世界貿易機関(WTO)の知的財産権(TRIPS協定)からの除外に抵抗している。マルパス総裁は、富裕国が余剰ワクチンをできるだけ早く途上国に寄付するよう改めて呼び掛けた。
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