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エア・カナダがトランザット買収計画撤回、EU当局の懸念拭えず

 カナダ航空最大手エア・カナダは4月2日、同国の旅行会社トランザットATの買収計画を撤回した。2019年2月、バンクーバー国際空港で撮影(2021年 ロイター/Ben Nelms)

[2日 ロイター] - カナダ航空最大手エア・カナダは2日、同国の旅行会社トランザットATの買収計画を撤回した。欧州連合(EU)欧州委員会の競争上の懸念を和らげるため提案を出したが、承認される見通しが立たずに断念した。

これを受け、カナダのメディア会社ケベコールのピエール・カール・ペラドー最高経営責任者(CEO)は、12月に事業家である個人の立場で提示したトランザット買収案は依然有効だと表明した。

エア・カナダは、欧州委の懸念を解消するために「かなりの改善策」を提案したと説明。「さらに負担の大きい改善措置」を示してもなお欧州委の認可は得られない可能性がある上に、国際競争力が弱まり、新型コロナウイルスによる航空業界全体への悪影響からの回復にも支障を来すと判断したという。

エア・カナダは1億8870万カナダドル(1億5019万米ドル)でトランザットを買収することで合意していた。2019年6月に当初合意した買収条件はこれまでに2回見直されていた。

欧州委のベステアー委員(競争政策担当)はエア・カナダが提示した改善措置は不十分だったとコメントした。

カナダ政府は、トランザットの雇用を守り、長期的な存続を確保することが最重要課題だと表明。アルガブラ運輸相はトランザットとともに「次のステップ」を検討しているとした。

一方、ケベコールのペラドーCEOは、自身の買収案ではトランザットの独立性と競争力は維持されると説明した。

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