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UPDATE5: FRB、景気急回復なければかなり早期に追加緩和の公算=FOMC議事録

 *FRB、景気急回復ないこと前提にかなり早期に追加緩和の公算 

 *欧州動向や米財政の崖が下振れリスク

 *低金利維持めぐる時間軸延長の決定、9月FOMCに先送り

 *自由な資産買い入れを積極的に検討

 *FRBスタッフ、短期的な成長予想を若干下方修正 インフレ見通しは維持

 [ワシントン 22日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)が22日に公表した7月31―8月1日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では、経済が大幅に改善しないかぎり、FRBは「かなり早期に」追加緩和を行う公算が大きいことが明らかとなった。討議資料であるFRBスタッフ予測では、短期的な成長予想が若干下方修正される一方、インフレ見通しはおおむね維持された。

 前回FOMCは、予想を上回る雇用統計など最近の経済指標の改善が見られる前に開かれたが、当局者からは足元の見通しについて明確な不満の声が相次いだ。

 議事録では「今後明らかになる情報が大幅かつ持続可能な景気回復ペースの加速を示さないかぎり、追加金融緩和はかなり早期に正当化される公算が大きい、と多くのメンバーは判断した」とした。

 議事録を受け、22日の米株式相場は値を戻した。ダウ工業株30種.DJIは、それまでの下落分をほぼ取り戻し、30.82ドル(0.23%)安の1万3172.76ドルで引けた。S&P総合500種.SPX.INXは0.32ポイント(0.02%)高の1413.49。

 また、米国債相場が上昇、外為市場ではユーロが対ドルで7週間ぶり高値をつけた。

 4キャストのエコノミスト、デービッド・スローン氏は、「議事録は明らかにハト派的な内容」とした上で、「最近の指標には一部改善も見られるものの、これが大幅な上向きと認められるかどうかは不透明だ」と述べた。

 FRBは2008年12月から事実上のゼロ金利政策を取っており、これまでに2兆3000億ドルの長期債を買い入れたほか、少なくとも2014年末までは利上げを実施しない意向を示している。

 一部当局者は、米国債およびモーゲージ担保証券(MBS)市場におけるFRBのプレゼンスに関して懸念を示したものの、他の当局者らは、新規資産買い入れに向け「大幅な能力」があるとのFRBスタッフの分析を支持した。

 前回FOMC声明では、政策は現状維持となり、経済支援に向けてさらに行動する用意が示されたが、今回の議事録では、FRBとして「柔軟な」債券買い入れプログラムを積極的に検討していることが明らかとなった。これは買い入れ額をあらかじめ公表しない方策もあり得ることを示している。 

 FRB当局者は、すでにぜい弱な米経済に著しいリスクが存在すると指摘。具体的には欧州での金融の緊張に加え、米国では財政緊縮や増税に伴う「財政の崖」があるとした。

 ただ、米国での雇用の伸びは第2・四半期に急減速したものの、7月は持ち直しの動きも見られる。7月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が16万3000人増と、過去5カ月で最も大幅な伸びとなった。もっとも、失業率は前月の8.2%から8.3%に悪化している。

 多くのFRB当局者は、現在2014年終盤までとしている低金利を維持する期間について、延長することを支持したものの、決定については最新の経済見通しが示される9月12─13日の次回会合に先送りすることで一致した。

 一部当局者は時間軸について、エバンズ米シカゴ地区連銀総裁が提案しているような、経済要因に直接連動する指針を示す形のほうが好ましいとの考えを表明した。

 当局者はまた、FRBのコンセンサス予想に関する可能性についても活発な議論を行った。

 さらに当局者数名は、超過準備預金金利(IOER)を現在の0.25%から引き下げるよう提案したものの、一部参加者から、短期資金投資信託(MMF)のリターンがさらに阻害されれば、混乱が生じかねないとの意見が出た。

 欧州中央銀行(ECB)が最近、預金金利をゼロに引き下げたことについては、潜在的影響に関して学ぶ機会が得られたとの指摘が複数あった。

 またイングランド銀行(英中銀)が導入した「融資のための資金供給スキーム」については、同様の融資促進プログラム検討の可能性をめぐり当局者数名から言及があった。英中銀は政府と共に、金融機関に対し家計や企業への融資を条件に、総額800億ポンド(1270億ドル)の資金を低金利で提供する融資促進プロジェクトを6月から実施している。

 毎回、FOMCの討議資料としてFRBスタッフが準備する経済予測では、消費支出の鈍化や一部の先行指標の悪化を受け、短期的な実質GDP伸び率見通しが若干下方修正された。ただ、中期的な見通しは、6月FOMC後に発表したツイストオペの効果を見込み、維持した。インフレ予測も、6月FOMCに提出した予測をほぼ維持。中西部の干ばつを背景にした食料の小売価格上昇は一時的なものとFRBスタッフは予想した。

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