(カッコ内は前営業日比)
30年債US30YT=RR
(2230GMT) 105*20.00(‐1*26.00)=4.6471%
前営業日終盤 107*14.00(‐1*08.50)=4.5392%
10年債US10YT=RR
(2230GMT) 100*09.50 (‐0*31.50) =4.2127%
前営業日終盤 101*09.00 (‐0*31.00) =4.0913%
2年債US2YT=RR
(2230GMT) 99*24.25 (‐0*07.00) =3.2530%
前営業日終盤 99*31.25 (‐0*13.25) =3.1370%
-------------------------------------------------------------------------------
[ニューヨーク 13日 ロイター] 米金融・債券市場は続落。米経済指標が小売売
上高、卸売物価指数(PPI)ともに予想外の強い内容となり、連邦準備理事会(FR
B)が利下げに前向きであるとの見方が疑問視された。
債券アナリストの多くは、インフレ懸念が強まるなか、長期債と短期債のイールドスプ
レッドが拡大するとみている。FRBは、経済支援のための利下げを実施しなければなら
ない可能性がある一方、インフレへの懸念から利下げ方針が阻まれる可能性もあり、困難
な状況に追い込まれる。
相場は序盤、米PPIおよび小売売上高を受けて下落した。11月の米PPI総合指数
は、ガソリン価格が過去最高の伸びとなったことを背景に前月比プラス3.2%と
1973年8月以来の大幅な上昇となったほか、11月の小売売上高も1.2%増と、エ
コノミスト予想の0.6%増の2倍となった。
アラロンのシニア・アナリスト、カーリー・ガーナー氏は「米PPIはかなりのインフ
レ圧力を示す、危険な数字だ」と指摘。ただ、債券利回りは依然として主要なテクニカル
水準を上抜けしていないとし、その理由として、市場が14日の消費者物価指数(CP
I)待ちとなっていることを挙げた。「CPIでPPIと同様の内容が確認されれば債券
の悪材料になる可能性がある」と話した。
債券相場は午後、80億ドルの10年債入札がさえない結果となったことを受け、一段
と下げ幅を拡大した。
10年債US10YT=RRは24/32安、利回りが4.18%。前日終盤時点の4.09
%から上昇した。
この日の強い経済指標を受けて、一部アナリストの間では、11日の連邦公開市場委員
会(FOMC)での利下げが50べーシスポイントではなく、25べーシスポイントどま
りだったのは、FRBが経済成長は依然強く、インフレ上昇の脅威が残ると判断したため
ではないかとの見方が出ている。
アラン・B・ランツ&アソシエーツのプレジデント、アラン・ランツ氏は「基本的に、
きょうの経済指標が、FRBが25べーシスポイント以上の利下げを実施しなかった主な
理由だ」と指摘。「経済指標が引き続きこのような(強い)内容になれば、FRBはこれ
以上利下げしない可能性がある」と述べた。
2年債US2YT=RRは4/32安、利回りが3.21%となった。前日終盤時点では
3.14%だった。
30年債US30YT=RRは1―13/32安、利回りが4.62%。前日は4.54%だ
った。
Tボンド先物12月限3USZ7は1―05/32安の114─16/32。
Tノート先物12月限3TYZ7は16.50/32安の113―07/32。