配すらない」(外資系証券のストラテジスト)との声が聞かれる。
朝方発表された3月全国消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)は前年比1.2%の上昇だった。ただ、市場には「リスク許容度の低下でブレークイーブンインフレ率が一時マイナス圏に突入。その後はじわりと拡大しているが、ファンダメンタルズからの材料に対応してのものではない。今回の指標を受けて物価連動債を買いとみるのは危険だ」(国内証券)との見方が多い。
<09:40> ユーロ円金利先物が約8カ月ぶり安値、投機筋の処分売り観測
ユーロ円3カ月金利先物が売られ、中心限月12月限は一時前日清算値より6ティック低い98.990に下落。2007年8月9日以来約8月ぶりの安値をつけた。市場参加者によると、株高/債券安を背景にした投機筋の処分売り観測が出ている。日銀利下げの思惑が消滅するなか、金先中心限月はこれまで下落基調をたどっていた。ただ、23日夕に大口の海外ファンドの利下げポジションに整理がついたとの見方が急浮上。中心限月や期先物が下げ渋る場面もあった。
参加者からは「そこで押し目を拾った投機筋の投げを誘ったことも考えられる」(国内証券)との声が聞かれる。
<09:25> 日銀が2営業日連続で即日吸収オペ、コール金利はさほど変わらず
日銀は朝方の金融調節で、手形売出方式により3000億円を即日吸収すると通告した。日銀が即日吸収オペに踏み切るのは2営業日連続。これにより、25日の当座預金残高が8兆2000億円、準備預金残高は5兆5000億円になる見通しとなった。市場参加者からは「オペ通告は予想通り。中立水準が4兆8000億円前後となっており、きのう同様、緩め感が強かった」(国内金融機関)との声が聞かれる。
無担保コール金利は朝方以降、おおむね誘導目標に沿って推移。参加者によると、取引中心金利は0.50―0.505%付近となっている。
<09:15> 国債先物が大幅続落で始まる、投機筋の株先買い/債先売りか
国債先物は大幅続落して始まった。中心限月6月限の寄り付きは、前日終値より95銭安い136円13銭。中心限月ベースで約4カ月ぶりの水準に急落した。前日の海外市場で米債券相場が売られたほか、3月全国消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)が前年比1.2%の上昇になるなどの要因が挙げられているが、「そこまで売るほどの手掛かり材料ではない」(外資系証券)との見方が支配的。市場には「寄り付きの段階で海外ファンド筋からの株買い/債券売りが出た可能性がある」(外資系証券のストラテジスト)との指摘があった。
CPIに関しては「原油と食料の外的ショックによる上昇とみてとれる。消費に対するネガティブな影響が予想され、インフレと断ずるには程遠い。悪しき物価上昇とする市場の基本的な見方は変わらない」(国内証券)との声が聞かれる。
<09:05> レポ末初物が0.63%で調達希望残り、連休前の運用手控え映す
現金担保付き債券貸借(レポ)でGC金利に上昇圧力がかかっている。これは、大型連休が迫る中で資金運用に慎重なムードを反映しているため。市場参加者によると、28日スタートの翌日物金利が0.56―0.57%付近に小幅上昇。30日スタートの翌日物は0.63%付近での調達希望が示されているが、これまでに取引が成立していないようだ。参加者からは「大型連休のはざ間で運用手控えムードが強い」(国内金融機関)との声が聞かれる。
<08:45> コール翌日物0.50―0.505%付近、3000億円規模で即日吸収も
短期金融市場で、無担保コール翌日物はおおむね誘導目標に沿って始まった。市場参加者によると、外国銀行の立ち上がりが0.505%、邦銀は0.50%で調達している。目立った金利上昇はみられず、安定的な資金調達を続けているようだ。
日銀が朝方の金融調節を見送った場合、当座預金残高は8兆5000億円程度、準備預金残高は5兆8000億円になる見込み。市場には「緩め調節となっており、3000億円規模で即日吸収される可能性がある。吸収オペが入っても取引水準に大きな変化はなさそうだ」(国内金融機関)との読みがあった。
<07:30> 翌日物金利0.50%付近で底堅い、連休挟むターム物に注目
短期金融市場で、無担保コール翌日物は誘導目標(0.50%)付近を中心に底堅い推移となる見通し。ターム物取引では、月末からの連休にかかる1─2週間のショートターム物の取引状況が注目される。同ターム物は、0.5%半ばから後半の気配での推移だが、一部では高めのレートでも調達需要もあるという。
日銀が朝方の金融調節を見送った場合、当座預金残高は24日より3000億円程度増加し、8兆5000億円程度になる見込み。残り所要積立額は4兆6800億円。
(東京 25日 ロイター)