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UPDATE3: クレジット市場動向=農林中金の利金債・CDS高水準、財務基盤の不安消えず

<対国債スプレッド>

政保債(公営)10年 10.0─11bp 銀行債(みずほ)5年 45─46bp

地方債(都債)10年 18.0─19bp 電力債(東電)10年 34─35bp

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 [東京 26日 ロイター] 一般債市場では、農林中央金庫<0#0953=JFI>利付金融債

のスプレッドが高水準となっている。26日の気配は残存期間4年で、オファーが国債流

通利回りプラス40ベーシスポイント(bp)程度、ビッドが50bp程度。気配は前日

比で横ばいとなったが、1月の気配(仲値)からは2倍程度にワイド化している。クレジ

ット・デフォルト・スワップ(CDS)市場でも、農林中央金庫はワイドな水準にある。

前日はタイト化して350bpで取引が成立したが、26日は325─450bpの気配

となった。

 農林中央金庫は証券化商品の大幅な下落で保有する有価証券に損失の発生が見込まれる

ため、2009年3月業績予想(単体)を下方修正している。農林中央金庫は27日に9

月中間決算の公表を予定しているため、マーケットでは、積極的な動きはなかったが、財

務基盤が揺らぐことへの警戒を強めている。農林中央金庫が2008年度内に1兆数千億

円の資本増強に踏み切る方針を固めたとの報道に関してはタイト化要因だが、マーケット

に織り込みきれていない。

 農林中央金庫の利金債について、ある銀行系証券のアナリストは「大規模な増資を実施

したとしても、損失拡大への懸念は簡単に払しょくできない。売り圧力は潜在的に強い」

と述べた。

 三洋電機6764.T<0#6764=JFI>の国内普通社債(SB)にワイドな水準となる売り気配

が観測された。気配は第20回債(償還2014年8月)でLIBOR(ロンドン銀行間

貸出金利)プラス100bp程度のオファー。マーケットの一部では、三洋電機の買収を

目指しているパナソニック6752.T<0#6752=JFI>と三洋電機の大株主米ゴールドマン・サ

ックスGS.N<0#1222=JFI>との交渉が難航しているとの報道を材料視した。

 NTTドコモ9437.T<0#9437=JFI>は26日、期間5年・10年、発行総額1000億

円のSBの発行条件を決めた。5年債は利率1.26%、応募者利回り1.268%、ス

プレッド第257回国債流通利回りプラス37bp、10年債は1.77%、1.771

%、第296回国債プラス38bp。マーケットでは、スプレッドが需要を反映させた水

準で決まったことから、中央・地方の投資家に幅広く売れたとみている。主な販売先は生

損保、信託、投信投資顧問、公的機関、地銀、系統金融機関などになった。

 NTTドコモが6月に起債した10年債のスプレッドは国債プラス20bpだった。

 三菱商事8058.T<0#8058=JFI>は27日に、期間3年・発行予定額1000億円で発行

を検討している個人投資家向けのSBを起債する見通し。

 <CDS指数シリーズ10、横ばい圏>

 CDS市場では、指標となるiTraxxJapanシリーズ10ITJJP5Y=GFのプレ

ミアムは横ばい圏で推移した。午前は前日比5bpワイド化の330bpで取引が成立す

る局面があったが、午後は前日と同水準からタイト化となる325bp、324bp、3

20bpで取引された。

 米連邦準備理事会(FRB)が25日発表した住宅ローン関連証券の買い入れなどの措

置はタイト化の材料だったが、米商務省が同日発表した第3・四半期国内総生産(GDP

)改定値が年率換算で前期比マイナス0.5%と、速報値のマイナス0.3%から下方修

正されたことで相殺された。「流動性の低下からボラティリティ(変動率)が高水準で推

移する状況で、実体経済悪化を警戒した信用リスクを回避する取引が終始優勢だった。午

後のタイト化は材料が出たわけではなく、過度なワイド化を修正するテクニカルな動き」

(大手証券)との見方が出ていた。

 個別は、ソニー6758.T<0#6758=JFI>が105bp、豊田通商8015.T<0#8015=JFI>が

150bpで取引が成立した。ドル建て劣後で三井住友銀行<0#8412=JFI>の4年と8年の

スイッチ取引(プロテクションの交換)が16bpとなった。オリックス8591.T

<0#8591=JFI>(2013年3月償還)は1050bpでの取引。

 気配は、ドル建て劣後でみずほコーポレート銀行<0#8310=JFI>が200─300bp、

三菱東京UFJ銀行<0#8315=JFI>が180─280bpとなった。三井住友海上火災保険

<0#8752=JFI>が250bpオファー、日立製作所6501.T<0#6501=JFI>が80─120b

pの気配。

 <CP発行市場>

 CP市場の発行総額は7000億円弱となった。発行レートは小幅低下。a1+格の電

力・300億円(2009年2月上旬期日、0.59%近辺)、a1+格の鉄鋼・200

億円(2009年1月下旬期日、0.92%近辺)、a1格の製紙・200億円(200

9年1月下旬期日、1.08%近辺)などの発行が観測されている。

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  (ロイター日本語ニュース 伊藤 武文記者 片山 直幸記者)

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