[マニラ 24日 ロイター] フィリピン中央銀行は24日、政策金利である翌日物借入金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げ4.25%とした。市場の予想通りだった。
世界的な金融危機以来、初めての利上げとなる。
フィリピン中銀は2009年7月以降、翌日物借入金利を過去最低の4.00%に据え置いていた。
世界的な商品価格の高騰とこれに伴うインフレ率上昇を受け、アジアの他の主要国の中銀が利上げを実施するなか、フィリピン中銀が遅れを取る可能性が懸念されていた。
同中銀の金融政策委員会は、6週間ごとに金利決定会合を開く。
中銀は今回の利上げがなければ、2011年のインフレ率は目標レンジの3─5%を上回ったとの見方を示した。
また、2012年の新たなインフレ率見通しを3.4%とし、2月時点の見通しの3.5%から若干引き下げた。
フィリピン政府は2011年と12年のインフレ目標を3─5%としている。