[10日 ロイター] - 米大統領選で勝利した共和党のドナルド・トランプ氏のアドバイザーらは、次期政権の財務長官に金融大手JPモルガン・チェースJPM.Nのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)を推している。関係筋が10日、ロイターに明らかにした。金融業界の不安を払しょくする狙いがある。
トランプ氏の政権移行チームのメンバーが最近ダイモン氏と連絡を取り、財務長官のポストに関心があるか確認したという。
JPモルガンの広報担当者はコメントを控えた。ダイモン氏とは連絡が取れていない。
同氏が回答したかは明らかでないが、これまでに財務長官の職には興味がないと繰り返し明言している。
関係筋によると、ほかにゴールドマン・サックスGS.N出身で選挙の財務責任者を務めたスティーブン・ムニューチン氏やヘンサーリング下院議員が候補に挙がっている。トランプ氏に近いことからムニューチン氏の方が可能性が高いという。
ヘンサーリング氏は「トランプ政権の閣僚になることにこれまで関心を示したことはない。求めているものでもない」とする声明を発表し、財務長官就任に否定的な立場を示した。
ゴールドマン・サックスGS.Nのロイド・ブランクファインCEOは10日のイベントで、トランプ氏の大統領就任は経済にプラスで、ダイモン氏の財務長官起用は非常に良い選択だと述べた。
60歳のダイモン氏は長年にわたる民主党支持者で、今回の選挙でもトランプ氏を支持していない。財務長官の候補としてこれまでにも何度か名前が挙がったが、大手銀行に対する批判やJPモルガンによる金融商品の不正販売問題などを受け、閣僚候補と見なされることはなくなっていた。
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