[ボストン 19日 ロイター] - 米著名投資家のカール・アイカーン氏(79)は、次期大統領選への出馬を表明した不動産王ドナルド・トランプ氏(69)が、未来の財務長官に自分の名を挙げたことに対し、感謝はするが辞退すると表明した。
トランプ氏は今週、2016年の大統領選に向けた共和党の指名候補争いに名乗りを上げた。同氏はケーブルテレビ局とのインタビューで、大統領に当選した場合、財務長官にアイカーン氏を抜擢したい考えを示したが、その翌日、本人が「光栄に思うが、その機会をお受けできるほど早起きの習慣がない」というコメントを出した。
トランプ氏はインタビューで、米国には通商協議を担う「切れ者の」交渉人がおらず、米金融業界の助けが必要だとした。ほかに米ゼネラル・エレクトリック(GE)元最高経営責任者のジャック・ウェルチ氏や投資家のヘンリー・クラビス氏をブレーンに迎えたい考えを示した。
ただ、大半のアナリストはトランプ氏が共和党の指名候補に選ばれる見通しは低いとしている。