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アングル:トランプ政権の規制緩和、ロビイストは「わが世の春」
2017年11月8日 / 04:39 / 15日後

アングル:トランプ政権の規制緩和、ロビイストは「わが世の春」

[ワシントン 7日 ロイター] - トランプ米政権が、自分たちに不利な規制の緩和を訴える企業ロビイストに大きく門戸を開いている。要求もどんどん通るようになり、オバマ前政権時代とは様変わりだ。

 11月7日、トランプ米政権が、自分たちに不利な規制の緩和を訴える企業ロビイストに大きく門戸を開いている。写真手前はトランプ大統領。ワシントンで2月撮影(2017年 ロイター/Carlos Barria)

不動産王だったトランプ氏は、選挙期間中から企業のニーズにこたえて経済成長を促すと約束していたため、この変化はまったく予想外というわけではない。しかしロビイストらが驚いているのは、この10カ月で実際に撤回あるいは先送りされた規制の数があまりにも多いことだ。

トランプ政権は次々と生じる問題の対応に追われ、十分機能していないにもかかわらず、規制緩和はすいすいと進んでいる。

ロビイストによると、オバマ前政権は特定の権益を代表するロビイストの影響力を抑えるため、企業に冷たい姿勢をとることで知られていた。それがトランプ政権は、ロビイストに耳を傾け、かかってきた電話は折り返し返事をくれる。

エネルギー・インフラと気候変動について最近政府と会合を持ったロビイストおよび企業幹部15人は、冒頭に政権側から投げかけられた質問に驚いた。「廃止すべき規制のリストに載せて欲しいものはありますか。あなた方の成長を阻んでいるものはありますか」。

この瞬間、ロビイストの1人は時代が変わったことを悟った。「オバマ政権はこんな会議の始め方をしなかった」という。

アメリカン大学公共問題大学院の教授、ジェームズ・サーバー氏は、両政権の間には「昼と夜ほどの違いがある」と話す。

トランプ氏は選挙戦で「ドブさらいをする」という表現を使い、ロビイストの影響力を抑えて「汚職文化」を終わらせると誓っていた。大衆受けは良かったが、実態は異なるようだ。

ロイターが取材したロビイストの何人かは、自分たちの影響力拡大が、多くの人から解決策ではなく問題だと見られていることを認めた。

ウェブサイトのオープンシークレッツによると、今年1─9月のロビイストの出費は24億3000万ドルと、前年同期の23億8000万ドルを超えている。

オバマ前政権は、ロビイストの多くについてホワイトハウスの建物に入るのを禁じていたが、トランプ氏はこの規制を撤回した。訪問者記録の公開も止めたため、ロビイストは以前より気兼ねなくホワイトハウスに出入りできるようになった。

保守系シンクタンク、アメリカン・エンタープライズ・インスティテュートのフェロー、スタン・ボーガー氏によると、特に厚遇されているのは石炭、鉄、石油、天然ガス業界で、政権に近付きやすく、とりわけ多くの規制緩和を勝ち取っている。

環境保護団体や先住民が反対していた石油パイプライン「ダコタ・アクセス」の建設にゴーサインを出したのが好例だ。

一方の負け組は、消費者保護や環境保護を訴える団体。オバマ氏の時代には政権への出入りが簡単だったが、今ではほぼ締め出されている。

トランプ政権はまた、規制の施行を延期したり差し止めることにより、規制撤廃の手続きを回避する手法もとっている。

ホワイトハウスはこの記事についてのコメント要請に答えなかった。

(Ginger Gibson記者)

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