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トランプ米大統領、初外遊で中東和平仲介に着手へ 国内外で逆風
2017年5月19日 / 03:12 / 6ヶ月前

トランプ米大統領、初外遊で中東和平仲介に着手へ 国内外で逆風

[ワシントン/エルサレム 18日 ロイター] - トランプ米大統領は初外遊の一環として来週イスラエルとパレスチナを訪問し、就任4カ月後という異例の早さで停滞する中東和平交渉の仲介に乗り出す。ただ、ロシアとの関係を巡る一連の疑惑で国内外に懸念が広がるなか、具体的成果を出す可能性は低いとみられている。

 5月18日、トランプ米大統領(写真右)は初外遊の一環として来週イスラエルとパレスチナを訪問し、就任4カ月後という異例の早さで停滞する中東和平交渉の仲介に乗り出す。写真左はイスラエルのネタニヤフ首相。ワシントンで2月撮影(2017年 ロイター/Kevin Lamarque)

トランプ氏はサウジアラビア訪問後、22─23日にイスラエルでネタニヤフ首相、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ベツレヘムで自治政府のアッバス議長とそれぞれ会談する予定。

トランプ氏の訪問を前にイスラエル国内では、同氏がロシア当局者に過激派組織「イスラム国」(IS)に関する機密情報を漏らした疑惑を巡り、イスラエルの情報要員に悪影響が及んだ可能性について懸念が広がっており、トランプ氏が公約に掲げた在イスラエル米大使館のエルサレム移転を延期したことも問題視している。

また、大統領は国内で、米連邦捜査局(FBI)長官解任や2016年の大統領選でロシアと共謀した疑惑について厳しい批判にさらされている。

中東和平についてトランプ氏はこれまで、自身の交渉能力があれば和平交渉の「最終解決」が可能と自信を示してきた。ただ、当局者らは訪問中に事態が大きく進展する可能性はほとんどないとみている。

一部の専門家は、トランプ氏がネタニヤフ首相とアッバス議長に対し、和解の意思表示をするよう迫る可能性はあるとみているが、両氏が応じるかは不明。

米シンクタンク外交問題評議会の上級研究員、ロバート・ダニン氏は「大統領の性格を考えると、誰もが敵に回したくはないと考えるだろう」と指摘した。

ホワイトハウスに近い筋は、トランプ氏は中東問題について最新の状況を把握しつつあり、過去の政権が解決できなかった問題の打開に向けて、同氏の「破壊的な」手法を採用する好機かもしれないと主張した。

一方、イスラエルの当局者らはトランプ氏の手腕について確信が持てずにいる。1人の高官はトランプ氏の中東政策を理解しているか聞かれ、「中東政策とは何かについて、彼らが理解しているのか確信が持てない」と述べた。

トランプ氏が今回の訪問で中東和平に向けた提案を行う公算は小さい。政権に近い筋によると、中東和平に向けた戦略はまだ策定されていない。

1人の米政府高官は、トランプ氏が合意をまとめる計画はないと明かす。「まだ適切な時期ではないとわれわれは考えている」と語った。

在イスラエル米大使館のエルサレム移転については、複数の米高官は17日、トランプ氏が早期に実現する可能性を否定したと明らかにしている。移転が実現すればパレスチナ側が和平交渉に再び応じる可能性がなくなる。

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