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アングル:トランプ氏「敗北後」戦略、再出馬へ新メディア設立か

[ワシントン 13日 ロイター] - トランプ米大統領は、政権の座にとどまれる公算が乏しくなってきたことを踏まえ、新たなメディアの立ち上げなど、2024年の次期大統領選をにらんで存在感を保ち続けるための戦略をアドバイザーらと協議しているようだ。

11月13日、トランプ米大統領は、政権の座にとどまれる公算が乏しくなってきたことを踏まえ、新たなメディアの立ち上げなど、2024年の次期大統領選をにらんで存在感を保ち続けるための戦略をアドバイザーらと協議しているようだ。写真は13日、ホワイトハウスでスピーチするトランプ氏(2020年 ロイター/Carlos Barria)

複数の側近によると、トランプ氏が当面働き掛けるのは、来年1月5日に実施される見通しのジョージア州選出の上院2議席決選投票に向けて、共和党候補を応援することになる。共和党はこの決選投票に勝利すれば、上院の多数派を握ることができる。

一方複数のアドバイザーの話では、トランプ氏は自身を裏切り、さらに国民に直接発信する力を奪ったとみなす放送局やソーシャルメディアに対抗するため、新しいメディアを始めることを模索している。

トランプ陣営との協議に加わった共和党のある関係者は、トランプ氏が退任する日に再出馬を表明するお膳立てとして、ソーシャルメディアからメディア企業まで、あらゆる選択肢が俎上に載っていると思うとした。

大統領選で民主党候補バイデン氏の勝利が確実になった今もなお、トランプ氏は敗北をきちんと認めず、具体的な根拠もなしに選挙で不正があったと主張し続けている。それでもトランプ氏のアドバイザーらによると、同氏が起こす一連の訴訟が終わりになった後に、可能性としては年内にも、24年の選挙に出ると公表する計画を同氏は練っている。同氏の考えに詳しいアドバイザーの1人は「だまされたと彼は感じているので、(再)出馬を望んでいる」と語った。

もっともある共和党ストラテジストは、トランプ氏がまた名乗りを上げても共和党の次の大統領候補指名獲得は決して確実なわけではないと話す。

24年の選挙に出馬すると目される共和党有力者は数多く、例えばペンス副大統領、18年まで国連大使を務めたニッキー・ヘイリー氏、ポンペオ国務長官、テッド・クルーズ上院議員、トム・コットン上院議員や、フロリダ州のデサンティス知事、サウスダコタ州のクリスティ・ノーム知事などが挙げられる。

このストラテジストは、トランプ氏が再出馬を発表しても「他の共和党勢力が動きを止めることはない。みんな、トランプ氏に敬意は表しても政治情勢は新たな局面に入ったと考える」と指摘した。

<テレビキャスターに戻る?>

トランプ氏は保守系FOXニュースに幻滅した後に、ライバルとなるニュースチャンネルの放送を開始するかどうか検討するようになった。同氏は、FOXの番組が全面的に自分寄りの選挙報道をしなかったことに不平を述べてきた。

複数の側近は、FOXがアリゾナ州の集計がまだかなり残っている段階で、早々とバイデン氏当確を打ったことにトランプ氏が怒り狂ったと証言する。

保守系テレビニュース局とネット配信のメディア「ニュースマックス」の最高経営責任者(CEO)で、トランプ氏の友人のクリストファー・ルディ氏は、FOXのライバルのようなチャンネルや動画配信サービスを始めるのは難しいと認めつつ、ニュースマックスでトランプ氏の番組を提供する話し合いには前向きに応じると述べた。「大統領には信じられないほどの磁力がある。米国の政治家の歴史を見ても、彼ほど膨大なファン層を持つ人間はいない」という。

またトランプ氏は、自身の投稿内容に事実確認の警告表示を付けてきたツイッターの向こうを張れるようなソーシャルメディアを立ち上げる案を、アドバイザーらと繰り返し議論してきた。数カ月前の協議に出席した共和党関係者によると、トランプ氏は協議の席で「保守派版ツイッター」に必要な技術について語り、ツイッターに似たプラットフォームを策定するのがいかに簡単かを口にした。

トランプ氏は、「フィルターを通さないメッセージ」を国民に届けられる手段を好んでいる。消息筋によれば、その面では、以前にはホワイトハウスから毎日ラジオ放送することを真剣に考え、事務方が具体的な方法を検討する段階まで進んだという。

ただ最終的には、ラジオ番組のために大統領の職務日程を毎日1時間、遮断することの難しさなどから、この話はお蔵入りになったという。

(Steve Holland記者)

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