[ワシントン 5日 ロイター] - トランプ米大統領は5日、2019年の一般教書演説に臨み、米政権の優先課題を示す。以下は大統領の演説原稿の抜粋。
<政策課題>
今晩私が打ち出す政策課題は共和党のものでも民主党のものでもなく、米国民の課題だ。
米国は20世紀に自由を守り、科学を劇的に変え、中間層の生活水準を再定義して世界がそれを確認した。われわれは大胆かつ果敢に、「偉大な米国の冒険」の次章に進むべきで、21世紀の新たな生活水準を創造する必要がある。
われわれが力を合わせれば何十年も続いた政治の停滞を打破することが可能だ。過去の相違を解消し、古い傷を癒し、新たな連合を築き、新たな解決策を生み出し、米国の将来の素晴らしい可能性を切り開くことが可能だ。それを決めるのは私たちだ。
これまでの2年間、私の政権は両党の指導者が何十年も放置してきた諸問題に切迫感と歴史的なスピードで対応してきた。
ここ2年の急速な発展を経て、われわれの経済は世界の羨望(せんぼう)の的だ。われわれの軍は世界最強で、米国は毎日勝利している。
われわれには、米国民の生活と雇用を守る移民制度を築く道徳上の義務がある。
素晴らしい経済の成功をさらに発展させるため、1つの課題が最も重要だ。つまり、数十年にわたる破滅的な通商政策を破棄することだ。
老朽化している国内インフラを立て直すため、共和・民主両党は結束できるはずだ。
われわれは米国産エネルギーに革命を起こした。米国はいまや世界最大の石油・天然ガス生産国だ。
不法移民の問題ほど、米国の労働者階級と政治家の分断を如実に表しているものはない。裕福な政治家や政治献金の提供者は開かれた国境を唱えながら、壁や門、警備員に守られて暮らしている。
同じ場所で生産されている場合の多い、全く同じ薬に対して、米国民が他国の人より大幅に高い金額を支払うことは容認できない。これは不当であり、結束して歯止めを掛けることができる。
米国は自由を追求するベネズエラ国民を支持する。
(次期)大統領選の候補として、新たなアプローチを約束する。偉大な国は終わりのない戦争を戦わない。
「米国に死を」と唱え、ユダヤ人の虐殺を脅す体制から目を背けない。
*見出しを修正しました。
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