January 9, 2019 / 3:26 AM / 13 days ago

トランプ米大統領、国境の危機強調 非常事態宣言は見送り

[ワシントン 8日 ロイター] - トランプ米大統領は8日の演説で、メキシコとの国境における壁建設費用として57億ドルを認めるよう議会に求めた。ただ、国家非常事態の宣言は見送った。

国民向けのテレビ演説で、メキシコ国境で安全に対する危機が増大していると強調した。

不法移民が殺人などの犯罪を犯しているとし、「米国民がどれだけ血を流せば議会は仕事をするのだろうか」と問いかけた。

大統領はここ数日、議会承認なしに費用の捻出が可能となる非常事態宣言の行使に言及してきたが、事態の打開に向け議会との交渉を続ける構えを示した。

大統領は10日に南西部の国境を訪れる予定だが、ここで国家非常事態宣言を選択するかどうかは不透明。

米議会は国境の壁建設費用を巡って紛糾し、主要政府機関が18日間にわたり閉鎖される事態となっている。

民主党および他の壁建設反対派は、トランプ氏は大統領選での公約実現に向け危機をつくり出していると批判し、非常事態宣言を行えば法的手段に訴えると主張していた。

トランプ氏は大統領選の際、壁の建設費用はメキシコが負担するとしていた。メキシコ政府は建設費の拠出を拒否している。

トランプ氏は演説で「民主党の要求により、コンクリート製ではなく鉄製の壁になる」と述べ、柔軟性を示すことに努めた。

ただ、民主党は壁の素材だけではなく、長期的に240億ドル超の費用がかかる可能性のあるプロジェクトの規模に反対している。国境地帯の多くで既に建設済みのフェンスやハイテクツールを組み合わせたほうが安価でより効果的だとも主張している。

民主党のシューマー上院院内総務とペロシ下院議長はテレビでトランプ大統領の演説に反論した。

 1月8日、トランプ米大統領は演説で、メキシコとの国境における壁建設費用として57億ドルを認めるよう議会に求めた。ただ、国家非常事態の宣言は見送った。写真はホワイトハウスからテレビ演説をする同大統領。ワシントンで撮影(2019年 ロイター/Carlos Barria)

ペロシ氏は、壁建設を巡って閉鎖に追い込まれた一部政府機関の再開に向けた超党派法案をトランプ大統領が拒否したとし、「高額の費用が掛かる非効果的な壁に税金を無駄遣いすることに大統領は固執している」と非難した。また、大統領は脅しの戦略を用いている上に、国境の状況について誤った情報を広めていると批判した。

シューマー院内総務は、移民政策を巡る議論を続ける一方で政府機関を再開するよう大統領に訴えた。

*内容を追加しました。

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