[ドバイ 12日 ロイター] - サウジアラビアの富豪アルワリード・ビン・タラール 王子は、米大統領選の共和党指名有力候補とされているドナルド・トランプ氏がイスラム教徒の米国入国禁止を提案した問題で、トランプ氏は米国にとって不名誉な存在とし、大統領選から撤退するよう要求した。
王子はツイッターでトランプ氏に対し「あなたは共和党のみならず米国全体に対する不名誉だ」と投稿。「大統領選から撤退せよ。勝利することはないのだから」と付け加えた。
数時間後、トランプ氏がツイッターで王子のアカウントに言及。「間抜けな王子@Alwaleed_Talalが父親の金で米国の政治家を操ろうとしている。私が当選すればそうはいかなくなる」とつぶやき返した。
問題発言を受け、中東の大手百貨店が同氏の家庭用品ブランド「トランプ・ホーム」製品の販売を停止するなど、同氏の中東での事業にはすでに影響が出ている。
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