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TSMC、需要旺盛で第4四半期は過去最高益 設備投資を約3割拡大へ

[台北 13日 ロイター] - 半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が13日発表した2021年第4・四半期決算は、純利益が前年比16.4%増加し、過去最高となった。スマートフォンやラップトップパソコン用などの半導体需要が好調で、市場予想を上回った。

 1月13日、半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が発表した2021年第4・四半期決算は、純利益が1662億台湾ドル(60億1000万米ドル)となった。写真は同社のロゴ。台湾の新竹市で昨年1月撮影(2022年 ロイター/Ann Wang)

また、先端半導体を製造するため、今年の設備投資を少なくとも昨年比で約3割増やし、400億─440億ドルとする方針を明らかにした。21年の設備投資は300億ドルだった。

第4・四半期の純利益は1662億台湾ドル(60億1000万米ドル)。リフィニティブがまとめたアナリストの平均予想は1616億台湾ドル。前年同期は1428億台湾ドルだった。

新型コロナウイルス禍の影響で世界的に半導体が不足し、自動車メーカーやエレクトロニクス製品メーカーは減産を迫られる中、TSMCなどの半導体メーカーの受注は高水準を維持した。

売上高は24.1%増の157億4000万ドル。自社予想レンジ(154億─157億ドル)の上限をわずかに上回った。前年同期は126億8000万ドル。

TSMCは昨年10月、半導体の供給不足が今年も続くとの見通しを示した。

魏哲家(C・C・ウェイ)最高経営責任者(CEO)は13日のオンライン決算会見で、5Gを含む新技術に伴う旺盛な半導体需要に支えられ、自社が「より高次の構造的成長期」に入っていると指摘。今年の生産能力が引き続き逼迫し、長期的に需要が維持されるとの見通しを示した。

富邦のアナリストは1月上旬のノートで「受託生産能力がフル稼働しており、TSMCの短期的な受注見通しは引き続き健全だ」と指摘している。

TSMCは、新技術により堅調な半導体需要が続く「数年にわたる業界メガトレンド」と呼ばれる状況にあるとし、今後数年間の売上高の年平均伸び率目標を10─15%から15─20%に引き上げた。

ウェイ氏は、数年以内に半導体供給が過剰になるという市場の懸念を一蹴。TSMCが市場の調整を乗り切る上で、電気自動車などハイテク機器における「シリコンコンテンツ」の大幅な増加が追い風になると述べた。

また「仮に調整が起きたとしても、TSMCの技術面の主導的地位と構造的なメガトレンドにより、当社への影響は少ないだろう」と語った。

TSMCは粗利益率の長期目標を従来の「50%以上」から「53%以上」に引き上げた。

第1・四半期について、売上高レンジを166億─172億ドルと予想。前年同期は129億2000万ドルだった。通年では米ドルベースで20%台半ばから後半の成長を見込んでいる。

TSMCの株価は今年に入ってから約7%上昇し、時価総額は6180億ドルに達している。13日は決算発表を控え0.15%高で終了。市場全体の上昇率0.33%を下回った。

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