August 27, 2018 / 10:54 AM / a month ago

インタビュー:丸井カードで顧客獲得へ=tsumiki証CEO

[東京 27日 ロイター] - 丸井グループ(8252.T)傘下で、9月に営業を開始するtsumiki証券の寒竹明日美代表取締役CEOは、顧客重視の運営やわかりやすさを武器に、丸井が得意とする20代、30代女性の資金を、つみたてNISA(少額投資非課税制度)を通じて取り込む意欲を示した。丸井グループの「エポスカード」を使い、金利などの手数料は取らないことで、長期的な利益獲得を目指す。

 8月27日、丸井グループ傘下で、9月に営業を開始するtsumiki証券の寒竹明日美代表取締役CEOは、丸井が得意とする20─30代女性の資金を、つみたてNISAを通じて取り込む意欲を示した。2006年3月撮影(2018年 ロイター/Toshiyuki Aizawa)

ロイターのインタビューに27日に応じた寒竹CEOは「小売業出身者として、顧客本位は当たり前のことだ」と話し、顧客本位を徹底する考えを強調した。

tsumiki証券は、つみたてNISAの対象投信4本のみを販売する。購入は丸井グループのクレジットカード「エポスカード」で行い、金利など手数料は取らない。このため、同証券の収入源は信託報酬のみとなる。

寒竹CEOは「短期的に利ザヤが薄いが、長期に顧客の資産形成が進めば、こんなに素晴らしいストックビジネスはない」と話した。tsumiki証券に入る信託報酬は年0.5%弱。5年で黒字化することを目標とする。

一方、投信購入はエポスカードを通じて行うため、つみたて投資を糸口に「エポスカードを生活のメインカードにしてもらえば、丸井グループの収益に一番効果がある」(寒竹氏)という。

また、同証券は、10年後に顧客数100万人、預かり資産残高1兆円を目指す。寒竹CEOは「年齢、収入、保有資産に関係なく、全ての人に使ってもらえるような資産形成サービスを目指す」とし、特に投資に不安を抱くなどこれまで投資と縁遠かった層にアプローチしたいとした。

そのうえで「カード会員が6月末で660万人おり、この顧客にリーチできる。丸井の店舗は年間2億人が来店するので、セミナーやサポートデスクを通じて顧客との接点を持つことができる」と話した。

エポスカードの会員は約半数が20代・30代、約7割が女性。顧客本位の観点から、セミナーやサポートデスクに加え、ウェブサイトも見やすく、用語を平易にするなど工夫する。

高齢者が多い富裕層の比重が相対的に高い既存の大手証券などとは、顧客層に違いが生じる可能性がある。また「わかりやすさ」を旗印に20代・30代のマネーをどの程度、取り込めるのか、その結果次第では証券業界に新風を吹き込む展開も予想される。

tsumiki証券が販売する投信4本は、コモンズ投信、セゾン投信、レオス・キャピタルワークスの独立系運用会社3社が手がける投信。

寒竹CEOは、顧客への説明や、運用実績、持続的な体制などから顧客の資金を安心して託すことができるかどうか、という観点から運用会社を選んだと説明。他の運用会社の投信販売も「志が合えばぜひ一緒にやりたい」と述べた。

和田崇彦 編集:田巻一彦

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