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トルコ、利下げは「不可欠」 緩やかなペース維持すべき=大統領

[イスタンブール 26日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は26日、前日のトルコ中央銀行による政策金利引き下げは「必要不可欠」だったとし、年末に向け緩やかなペースの利下げを維持すべきと述べた。

トルコ中銀は25日、政策金利の1週間物レポレートTRINT=ECIを4.25%ポイント引き下げ、19.75%とすることを決定。利下げ幅は市場予想(2.5%程度)を上回った。ウイサル新中銀総裁としては、就任後初となる今回の政策決定会合でエルドアン大統領への「忖度」を示した格好。前任のチェティンカヤ総裁は大統領による利下げ要求をかたくなに拒み続け、今月上旬に突如解任されていた。

トルコリラTRYTOM=D3はエルドアン大統領の発言を受け上昇が再開。1318GMT(日本時間午後10時18分)時点では前日終値に比べ約1.25%高の1ドル=5.6310リラとなっている。

エルドアン大統領はこの日、高金利がトルコ経済にとって最大の障害であると語った。

キャピタル・エコノミクスのシニア新興国市場エコノミスト、ジェイソン・テュビー氏は「エルドアン大統領が緩やかな利下げを要求したという事実は、従来の急速な利下げに関する発言とは異なる」とし、市場は「緩やかな」利下げ発言に反応したと指摘。「今年は大幅な利下げが行われるだろうが、リラに新たな圧力が生じた場合や米国が制裁を科した場合には中銀は来年または2021年に方針を転換せざるを得なくなる」と述べた。

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