[アンカラ 27日 ロイター] - トルコ中央銀行のカブジェオール総裁は27日、年末の前年比インフレ率予測を65.2%とし、3カ月前時点の予測60.4%から引き上げたと明らかにした。
市場にとって予想外の2カ月で2度の利下げを受け、トルコのインフレ率は9月に83.45%と24年ぶりの高水準に達した。今月にも追加利下げがあり、幅は予想を上回る150ベーシスポイントだった。
総裁によると、インフレ率は秋終盤に85%程度でピークに達する見込み。2023年末の中間値予想を19.2%から22.3%に引き上げたという。
総裁は、為替の安定はディスインフレプロセスと合致する必要があり、インフレ率の低下は生産を支援することによって確保されると述べた。
投資は力強さを維持している一方、全体的な需要は幾分弱くなっており、金融環境は成長と雇用を支える必要があると語った。
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