[イスタンブール 25日 ロイター] - 格付け会社S&Pグローバル・レーティングの幹部は25日、トルコの「非常に流動的」な状況をS&Pは注視しており、格付けを調整する可能性もあると述べた。
先週末のトルコ中銀総裁交代を受け、ドル化がさらに進む恐れがあるとした。
S&Pのソブリン格付け担当幹部、マキシム・リブニコフ氏はトルコ中銀総裁の交代について「かなり大きなサプライズ」であり、同国の経常収支を脅かすと指摘。
現地でハードカレンシーの保有高が記録的高水準に達しており、拡大が進めば国際収支などの悪化につながる恐れがあるとし、「国内居住者の行動が大きなリスク」との見方を示した。
その上で「状況は非常に流動的だ」とし、S&Pは「将来の(格付け)変更の可能性を注視している」と述べた。
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