[アンカラ 17日 ロイター] - トルコ国防省は17日、中国に対する長距離ミサイル防衛システムの発注を取り消したと正式に発表した。
トルコはミサイル防衛システムの購入先として中国精密機械進出口(CPMIEC)をいったん選定した。しかし自国で開発する方針に変更したという。
同国の対中実務交渉担当者の1人は今年7月、中国側がミサイルの技術移転に難色を示したことが主な障害になっていると話した。
北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるトルコが中国からミサイル防衛システムを購入することについては、欧米から懸念の声が広がっていた。
中国外務省の洪磊報道官は記者団に、発注取り消しの報道は承知していると述べた上で「この問題については両国の関連部局と企業が対応を協議する」との認識を示した。
*内容を追加しました。
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