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トルコ大統領、インフレ高進は中銀の誤った対応が原因と批判

 9月13日、トルコのエルドアン大統領(写真)は、同国の中央銀行は独立しており、独自の判断で政策金利を決定していると述べた。その上で、高水準の借り入れコストに対する大統領自身の姿勢は変わらないとした。アンカラで開かれた業界会合で演説した。8月撮影(2018年 ロイター/Umit Bektas/File Photo)

[アンカラ 13日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は13日、中銀がインフレに対し「誤った措置」をとったと批判し、高金利への反対姿勢を改めて示した。

投資家の間では、エルドアン大統領が中銀の金融政策運営に干渉することが懸念されている。

エルドアン大統領は、トレーダー連盟で講演し「もしインフレが原因で金利が結果だと言うなら、このビジネスを知らない」と述べ、中銀が正確にインフレを予想したことは一度も見たことがないと指摘した。

さらに「中銀が金利を決めるのはいいが、インフレは中銀が講じた措置の結果だ。その代償を払うのは誰か。国民だ」と述べた。

トルコは自由な市場経済だとし、自由市場の枠組みから逸脱することはないと述べるとともに、大統領自身が経済運営を統括しているとした。

また、民間銀行も批判。一部の民間銀行が金利を最大50%に引き上げたことを挙げ、そのような高い金利に民間セクターは対応できず、そのような利ざやを稼ぐことができるのは麻薬ディーラしかいないと批判した。

また輸出・輸入業者以外は外貨で事業を行うべきでないと述べた。大統領はこれより先、不動産の売買および賃貸の契約を外貨建てで行わず、リラ建てで行うよう義務付けた。[nL3N1VZ320]

大統領は、経済における問題はトルコが引き起こしたものではないとし、リラ安は「人為的なボラティリティー」による結果だと語った。

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