[イスタンブール 29日 ロイター] - トルコリラは29日、一時5.6%下落。インフレ高進と異例な金融政策への懸念が根強い。
トルコ中銀が2022年政策報告を発表、為替市場に関連するリスクを注視し、円滑な動き確保に必要な措置を講じる方針を示したが、市場はほとんど反応していない。
リラは1253GMT(日本時間午後21時53分)までに1ドル=12.5リラまで下落。
中銀は「特定の為替相場にコミットせず、相場の水準や方向性を設定するために外貨の売り買いをしない」と表明。
物価・金融の安定目標の追求に所要準備を活用するとし、他国の中銀との外貨融通取り決めの協議を継続するとした。
フェニックスのデータによると、リラのインプライドボラティリティーは最近つけた最高水準付近にある。
トレードウェブのデータでは、ドル建てソブリン債は堅調で、続落していた長期物は最大1.3セント上昇し12月中旬以来の高値となった。
トレーダーの試算によると、スワップを除く中銀の純外為準備高は先週80億ドル程度減り、週初の2日の減少が目立った。直接介入を始めた今月初め以降、24日時点で170億-180億ドル減少している。
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