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トルコ大統領、最低賃金50%引き上げへ リラ急落受け

 12月16日、トルコのエルドアン大統領(写真)は、最低賃金を来年50%引き上げ月額4250リラ(275.44ドル)にすると発表した。写真はイスタンブールで10月撮影(2021年 ロイター/Murad Sezer)

[アンカラ 16日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は16日、最低賃金を来年50%引き上げ月額4250リラ(275.44ドル)にすると発表した。リラ急落とインフレの進行を受けた措置。

今年の最低賃金は月額2825リラだが、ドル換算では、リラ急落を受けて、年初の380ドルから185ドルに低下している。

大統領は、市場のボラティリティーとインフレに伴う不透明感は近く解消されると発言。「今回の引き上げにより、労働者を物価上昇から守る決意が示されたと考えている」とし、賃金は過去最高水準になると述べた。

インフレ率は11月に21%を突破。リラ安に伴う輸入物価の上昇で来年には30%に達すると予想されている。

トルコ中銀は16日、100ベーシスポイント(bp)の追加利下げを決定。これを受け、リラは対ドルで一時5.6%急落し、最安値を更新した。

大統領は「為替レートの変動と法外な物価上昇から生じている不透明感をできる限り早期に解消する決意だ」と発言。今後数日中に導入する新たな措置で安定が確保されると述べたが、詳細は明らかにしなかった。

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