[アンカラ/イスタンブール 5日 ロイター] - トルコのダウトオール首相は5日、首相職と与党・公正発展党(AKP)の党首職を辞任する意向を表明した。ダウトオール氏は大統領権限の強化を目指すエルドアン大統領と対立しており、大統領の圧力に屈した格好だ。
ダウトオール氏は、エルドアン氏との会談後、記者団に対し、現在の状況を踏まえ、5月22日に開かれる臨時党大会では次期党首選に立候補しないと明言。辞任については「わたしが選んだことではなく必要だったからだ」と説明し、わだかまりの気持ちはないとして党内一致を求めた。
関係筋によると、後任候補にはヌマン・クルトゥルムシュ政府報道官やベキル・ボズダー法相などの名前が挙がっている。
発表を受け、通貨リラTRYTOM=D3は前日の下げの半分程度値を戻したほか、主要株価指数のBIST100種指数.XU100も持ち直した。
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