[ジュネーブ 7日 ロイター] - 国連開発計画(UNDP)は7日、2月6日に発生したトルコ・シリア地震について、トルコの被害総額が1000億ドルを上回る見込みと明らかにした。
UNDP高官は、ブリュッセルで16日開かれる支援会議を前に南部ガジアンテプからビデオ会見し、「これまでの算定から、トルコ政府と支援元が示した被害総額が1000億ドルを上回るのは明らか」と述べた。
地震による死者は5万2000人超に達している。
高官は、被害総額の算定はトルコの被害のみをカバーする暫定値で、支援会議での資金調達に向けた基本情報となると説明した。
また、被害が最も深刻な南部ハタイ県では住宅数十万棟が壊滅しており「黙示録の終末」のような惨状だとし、「巨額の支援が必要だが資金源はわずかにとどまっている」と訴えた。
世界銀行は先に、トルコでの被害額を342億ドル前後と推計していた。
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