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トルコを「B」に格下げ、見通しネガティブ維持=フィッチ

 格付け会社フィッチは7月8日、トルコの債務格付けを「Bプラス」から「B」に引き下げた。イスタンブールで2018年6月13日撮影(2022年 ロイター/Russell Boyce)

[8日 ロイター] - 格付け会社フィッチは8日、トルコの債務格付けを「Bプラス」から「B」に引き下げた。インフレ高進に加え、経常赤字の拡大や政府による介入的な政策など経済に関する幅広い懸念が理由とした。

見通しは「ネガティブ」に据え置き、インフレ高進や為替相場の下落、国内の信頼感低下を踏まえると、今後消費の減速が予想されるとした。

トルコの6月のインフレ率は78.62%と、リラ安などを背景に24年ぶりの高水準に達した。

フィッチは今年のインフレ率を平均71.4%と予想。同社が格付けを付与している国の中で最も高い。

政府はリラ安阻止に向けた措置を講じており、先月には銀行当局が潤沢な外貨を保有する国内企業に対するリラ建て新規融資を停止すると発表した。

フィッチはこうした措置について「政策がますます介入的で予測不可能になっている」と指摘。「高成長の維持に注力する政策は為替需要、リラ安圧力、外貨準備の減少、インフレ高騰を助長し、経常赤字の穴埋めのための資金流入を抑制している」とした。

観光業は回復しているものの、エネルギー価格上昇と外需の減速により今年の経常赤字は国内総生産(GDP)比5.1%になると予測した。

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