[ワシントン 17日 ロイター] - 米ホワイトハウスの当局者は17日、トランプ大統領がブエノスアイレスで行われた20カ国・地域(G20)首脳会議でトルコのエルドアン大統領に在米イスラム指導者ギュレン師のトルコ送還を約束した事実はないと明らかにした。
同当局者は匿名を条件に「G20でエルドアン大統領と会談した際、トランプ大統領はギュレン師の送還を約束していない」と述べた。
エルドアン大統領は2016年のクーデター未遂にギュレン師が関与していると非難しており、トルコは長らくギュレン師の送還を求めている。ギュレン師は一切の関与を否定している。
16日にはトルコのチャブシオール外相が、G20で会談した際にトランプ氏がエルドアン氏に「(米国は)ギュレン師やそのほかの人々の送還に向けて作業を進めている」と伝えたと述べた。
トランプ大統領は先月、サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏の殺害事件に関してトルコがサウジへの圧力を緩めることを促すために、ギュレン師を送還することは検討していないと述べていた。
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