April 30, 2019 / 1:25 AM / 22 days ago

コラム:CEO兼任のツイッターとスクエア、優劣が鮮明化

[サンフランシスコ/ニューヨーク 23日 ロイター BREAKINGVIEWS] - ジャック・ドーシー氏が最高経営責任者(CEO)を兼任している短文投稿サイトのツイッター(TWTR.N)とモバイル決済のスクエア(SQ.N)の優劣がはっきりしてきた。

 4月23日、ジャック・ドーシー氏(写真)がCEOを兼任している短文投稿サイトのツイッターとモバイル決済のスクエアの優劣がはっきりしてきた。ニューデリーで2018年撮影(2019年 ロイター/Anushree Fadnavis)

ツイッターは23日発表した四半期決算でアクティブユーザー数の増加を示したものの、スクエアはそのはるか先を行っている。

ドーシー氏のCEO兼任は2015年以来。同氏が後を託したはずだったディック・コストロ氏に代わって15年7月にツイッターのトップに復帰した一方、スクエアCEOは09年の共同創業時から務めてきた。ドーシー氏の年間報酬は、スクエアが2.75ドル、ツイッターは1.40ドルだ。

ドーシー氏が戻ってからのツイッターの道のりはずっと険しい。第1・四半期の利益は1億9100万ドルと前年同期の3倍に達し、売上高は18%増え、税制優遇の適用も受け始めた。だが同社をフェイスブック(FB.O)に匹敵するソーシャルメディアに成長させるという野望は実現していない。

それにもかかわらずツイッターは、より規模の大きいソーシャルメディアと同じように、偽ニュースのまん延を含む不適切な利用という問題を抱えている。ドーシー氏は、ツイッター上での会話を「より健全化」するための取り組みを進めていると語り、「いいね」ボタンなどの機能を見直している。今年の営業費用が20%増加すると見積もっているのは、これらに関連した投資が主な理由だ。

一方、スクエアはツイッターに比べれば世間の注目度は低いが、ドーシー氏にもたらしているリターンはずっと大きい。15年11月の新規株式公開(IPO)以降、株価がほぼ5倍に上昇したため、ドーシー氏が引き続き保有している約15%の株式の価値は39億ドルも膨らんだ。それ以外に同氏はIPO時に一部の持ち分売却による利益も得ている。23日の取引開始前時点でドーシー氏の持ち分の価値はスクエアがおよそ46億ドルで、ツイッターは6億6000万ドル強にすぎない。

将来性の明るさでもスクエアに分がある。ノムラのアナリストチームによると、同社の送金アプリの3月のダウンロード数は4カ月連続で200万を超え、ライバルのベンモを上回った。またスクエアが2月に発表した昨年第4・四半期の売上高は前年同期比51%増の9億3300万ドルだった。損益は赤字だったが、出資の評価損を除けば1200万ドルにとどまった。

ツイッターよりスクエアの方がリターンが良いというのは、ドーシー氏に限った話ではない。例えばスクエアが2013年にIPOを実施した際に100ドルを投じていれば、今の資産は800ドル超になっている。ツイッター株をIPO時に同額買っていても、資産額は140ドルにしかならない。

両社ともに規模が拡大していくにつれ、CEOの兼任は苦労が増すばかりになるだろう。そこでドーシー氏がどちらか1つを選ぶとすれば、スクエアの方が自分の時間を割いて経営に取り組む価値があるように見える。

●背景となるニュース

・ツイッターが23日発表した第1・四半期の売上高は7億8700万ドルで、前年同期比18%増加した。利益は前年同期比の6100万ドル(1株当たり0.08ドル)から1億9100万ドル(0.25ドル)に増えた。

・スクエアが2月に発表した第4・四半期売上高は51%増の9億3300万ドル。純損失は前年同期の1600万ドルから2800万ドルに拡大した。オンラインチケット販売のイベントブライト向け出資の評価損を除いた純損失は1200万ドルだった。

*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。

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