October 25, 2019 / 4:18 AM / 25 days ago

コラム:問題続出の米ツイッター、広告モデルに疑問符

[ニューヨーク 24日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 米ツイッター(TWTR.N)は投資家を驚かせる傾向があるが、それが良い方向ではないケースがしばしばだ。第3・四半期業績が予想に届かなかったため、24日には株価が20%急落して時価総額が約240億ドル吹き飛んだ。秋になって広告市場は夏場よりも魅力が出てきたかもしれないが、ツイッターに自己修正能力があるかどうか疑わしいというのが公平な評価だ。

10月24日、米ツイッターは投資家を驚かせる傾向があるが、それが良い方向ではないケースがしばしばだ。2013年9月撮影(2019年 ロイター/Kacper Pempel)

フェイスブック(FB)(FB.O)や同社傘下のインスタグラムに比べると、ツイッターは常にニッチ(隙間)の利用者を引き付けてきた。それでも今や、ニュースやトレンドを見たり、自分たちのコミュニティーとの関係づくりに多くの時間を費やす政治家や報道関係者、投資家にとって、ツイッターは必要不可欠な「立ち寄り先」になった。

だからこそ同社は「マネタイザブルDAU(デイリー・アクティブ・ユーザー)」という新しい利用者の指標を創出した。第3・四半期のマネタイザブルDAUは1億4500万人と、前年同期比17%増加した。この特別あつらえの指標が有効かどうかは、やがてはっきりしてくるだろう。

ただ、ツイッターが機会を十分に活用している様子は、ほとんど見られない。第3・四半期は一連のバグに苦しめられた。一部のユーザーから「やめてくれ」と言われていたのに彼らのデータを集めたり、供与すべきでないデータを提携先の広告効果測定企業に渡してしまうという手違いだ。

これらの問題解決を迫られ、収集データが減った結果、ターゲティング広告の正確性が損なわれ、その価値が下がってしまった。

ツイッターによると、この不手際によって売上高の伸びが3%ポイント下振れしたほか、影響は来年まで持ち越される恐れがある。

そこで気になるのが広告市場自体の動きで、今年夏は想定以上に減速した。9月に持ち直したとはいえ、復調は長続きしない恐れがある。共有オフィス「ウィーワーク」を運営するウィーカンパニーなど多額の支出をしてきた企業が広告費を切り詰めている点からも、堅調な市場を確実視することはできない。

反復学習というものが役立つとすれば、投資家はツイッターが現在抱える問題を見て、今後も同社があえて苦難への道を生み出していくとの確信を深めるに違いない。何しろ長年にわたり、期待外れの成長や不確かなユーザー指標、外国勢力による偽情報拡散の容認、経営陣の交代、サービス障害といった問題に次々と見舞われてきたのだから。

ツイッターは人気サービスの1つで、「ツイート」は辞書に掲載され、投稿への支持より批判が圧倒的に多いことを意味する「レイシオド(ratioed)」という業界用語まで誕生させつつある。市場の反応を見れば、さしずめ同社の広告モデルこそが、そうした状態と言ってよさそうだ。

●背景となるニュース

*ツイッターが24日発表した第3・四半期の売上高は8億2400万ドルで、前年同期比9%増加した。利益は3700万ドル(1株当たり0.05ドル)で、税効果要因を除く前年同期の1億0600万ドル(0.14ドル)を下回った。リフィニティブのデータによると、アナリストの売上高予想は8億7400万ドルだった。

*ツイッターは、広告システムのバグを発見して修正したため、ターゲット広告や提携している同広告効果の測定企業とのデータ共有に支障が出たと説明。一部のユーザーデータの設定が想定通りに作動しなかった問題なども加わり、売上高の前年比伸び率を3%ポイント押し下げたとしている。広告市場は7月と8月に予想よりも減速したが、9月に持ち直したという。

*第4・四半期の売上高見通しは9億4000万─10億ドル。リフィニティブがまとめたアナリスト予想は11億ドル弱だった。

(筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています)

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